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ギターなるほどQ&A

奏法・理論・作曲

チョーキングの練習をし続けると指先が痛くなるのですが…

チョーキング(やソロ)の練習を一日数時間程度すると指先が痛くなって、段々とチョーキングが上がらなくなっていくのですが(特に1弦)、それが普通なのでしょうか。ギターを弾き始めて3年も経ちますが、未だに痛くなってしまいます。

(ヤマモト/10代/男性)

疲れるのは自然なこと。適切なフォームや音程を意識した練習でパワー・アップを

フレットを押さえたまま弦を押し上げたり引き下げたりすることで、音程を滑らかに変化させるチョーキング。リードやソロを中心に、感情表現の豊かなプレイに欠かせないテクニックの1つです。しかしチョーキング時の指の痛みは、動作そのものや、これを使ったフレーズ等に慣れていないと起こりやすくなるものです。

音楽教室や専門学校でレッスンをしていると、チョーキングを苦手にしている生徒さんを沢山見ます。しかし、普段からチョーキングを多用する人、例えばブルース系のギタリストなどは自然と指の皮が厚くなっているようです。つまりチョーキングをやればやるほど指の皮が鍛えられるので、だんだんと痛みは消えていくと思います。

指が疲れてくると弦が上がらなくなってくるのは自然なことですが、日頃から指そのものの力、つまりフィジカルな部分を鍛えておくと良いでしょう。

もう1つ、チョーキング時のフォームを見直してはいかがでしょうか。弦を指の力だけで弦を持ち上げるのは大変です。手全体の力も上手く使えているかどうか、再確認して下さい。

ここで改めて、チョーキングの基本を練習譜例と動画でおさらいしましょう。

チョーキングに大切なのは音程です。指と手の力を鍛えても、音程が上がり切らない、または上がり過ぎてしまうようではカッコ良いチョーキングになりません。まず目的となる音程を鳴らして耳でしっかり確認し、その音程に上げる練習を行ないましょう。続いて指と手、そして音感を鍛えます。練習を積んでいけば、何度繰り返しても音程のしっかりしたチョーキングができるようになります。

Ex-1は1音(全音)チョーキングの練習で、1弦13fのC音をD音に上げます。上げる前の音と目的の音を弾いてあらかじめ耳で確認し、続いてチョーキングを使って弾いてみましょう。

Ex-1◆C音→D音の1音上げチョーキング練習 クリック/タップで拡大

Ex-1◆C音→D音の1音上げチョーキング練習

Ex-2はDマイナー・ペンタトニック・スケールを使った譜例で、前半と同じメロディーを後半ではチョーキングを交えて弾きます。1〜3拍目の頭の音をチョーキングするのがポイント。

Ex-2◆チョーキングを使ったDマイナー・ペンタトニックのメロディー クリック/タップで拡大

Ex-2◆チョーキングを使ったDマイナー・ペンタトニックのメロディー

Ex-3とEx-4は、指の力を鍛えるのに最適なラン・フレーズです。繰り返し同じフレーズを弾くことで持続力を高めましょう。動画では、遅めのテンポからスタートしてスピード・アップしながら弾いています。時間が経つにつれてチョーキングの音程があやふやにならないよう、注意が必要です。

なお、ここからの譜面はチョーキングを入れた所のみ掲載しています。

Ex-3◆Dマイナー・ペンタトニックで繰り返すチョーキングのラン・フレーズ その1 クリック/タップで拡大

Ex-3◆Dマイナー・ペンタトニックで繰り返すチョーキングのラン・フレーズ その1

Ex-4◆Dマイナー・ペンタトニックで繰り返すチョーキングのラン・フレーズ その2 クリック/タップで拡大

Ex-4◆Dマイナー・ペンタトニックで繰り返すチョーキングのラン・フレーズ その2

チョーキングはエレクトリック・ギター奏法における最もカッコ良い表現方法の1つです。とにかく音程を大切にし、歌うようなチョーキングを心がけましょう!