元モーターヘッドのワーゼルが死去、レミーが追悼の意をライヴに託す

元モーターヘッドのワーゼルが死去、レミーが追悼の意をライヴに託す

’80年代~’90年代半ばまでモーターヘッドに在籍していたギタリスト、ワーゼル(本名:マイケル・バーストン)が、心筋症からくる不整脈のため、7月9日に死去した。61歳。

ワーゼルの在籍中、モーターヘッドは『ORGASMATRON』(1986年)『ROCK’N ROLL』(1987年)など数枚のスタジオ・アルバムをリリースした。同バンドのドラマー、ミッキー・ディーがスウェーデンの新聞社Expressenに語ったところによると、「ワーゼルは素晴らしかった。モーターヘッドのリフの凄いヤツをたくさん書いてくれた。バンドから脱退した時に本当に寂しかったのを憶えてるよ。彼の書いた、シンプルでクラシックなモーターヘッド・リフが懐かしい。俺達は、ワーゼル以降にああいった曲を書いた事はなかった。あれは彼と共に終わったんだ」とのこと。

モーターヘッド脱退後のワーゼルは、ソロ・アルバム『BESS』(1987年)『CHILL OUT OR DIE』(1988年)を発表。レミーとの親交も深く、近年はモーターヘッドのライヴにゲストとして出演することもあった。最近では新バンド:Leader of Downを始動させるなど、精力的に活動していた矢先の出来事だった。

こちらは、ファンによるワーゼルへのトリビュート動画。

また、ワーゼルがプレイするモーターヘッドの名曲「Ace Of Spades」(1980年『ACE OF SPADES』収録)が、こちらのイギリスのシチュエーション・コメディ「The Young Ones」(1984年作品)のワンシーンに織り込まれている。画面向かって左がワーゼル(右はフィル・キャンベル)。

現在、Sonisphere Festivalでツアー中のモーターヘッド。リーダーのレミー(b, vo)は7月10日に行なわれたイギリス公演のステージ上で、「このライヴをワーゼルに捧げる」と語ったそうだ。

以下の動画は、今夏のSonisphereで演奏された「Ace Of Spades」(日程は不明)。

ご冥福をお祈りしたい。