昨年初夏にジャズ・シーンで活躍する若手が集まって結成されたバンドCRCK/LCKS(クラックラックス)が4月20日に1stミニ・アルバム『CRCK/LCKS』をリリースする。
5人のメンバーを簡単に紹介しよう。リーダーであり、サックスやヴォコーダー、キーボードなどジャンルの異なる楽器を操る多才な小西 遼をはじめ、2013年のソロ『シャーマン狩り』で卓越した才能を示した小田朋美 (vo,key)、昨年はフジロックフェスティバルにも出演したポップ・ユニット:ものんくるの角田隆太 (b)、ソロや渡辺香津美の作品参加などで積極的な活動が注目されている井上 銘(g)、10代で既に伝説的ジャズ・トランぺッターの日野皓正と共演した経験を持つ石若 駿 (dr)…という実力派揃いだ。演奏技術の高さは言うまでもなく、ジャズ界のベテランである菊地成孔主宰のイベント出演時にも話題を呼んだというが、今回はその溢れんばかりの才能を、1枚のアルバムに詰め込んでいる。
まず耳に入ってくるのは、気怠さから激しさまで表現巧みな小田のヴォーカルと洗練されたバンド・アンサンブルだろう。収録されているのは6曲で、ジャズならではのハーモニーと心地好いグルーヴを軸に、破壊的なノイズ・セクションやスタイルの豹変ぶりがすさまじいセクションなど、複雑に絡み合って予測のつかない展開を作り出し、ストーリーを構築。文学作品のようにシュールな歌詞も想像力をかきたてる。それぞれ作り手が異なるものの、作品全体はどこか同じテイストで貫かれているのが見事だ。そんな中にPerfumeのようなシンセやポップなサビもさりげなくフィットしたりと、親しみやすさも持ち合わせているところが、リスナーを突き放さずに楽しませてくれる。
下記にて紹介している、先日公開された1曲目「Goodby Girl」のミュージック・ビデオは、彼らの音楽が持つ刺激的な美しさを視覚的に表現しているようだ。フル尺で視聴できるので、チェックしてみよう。
本作のリリースに伴うツアーも予定されている。アルバムが気に入った人はぜひ会場に足を運んで、そのクオリティの高さを五感で体験してもらいたい。
CRCK/LCKSレコ発ツアー情報
日程:6月16日 (木)
会場:青山 月見ル君想フ
詳細・お問い合わせ:http://www.moonromantic.com
日程:6月20日 (月)
会場:名古屋TOKUZO
詳細・お問い合わせ:http://www.tokuzo.com
日程:6月21日 (火)
会場:大阪Live Square 2nd Line
詳細・お問い合わせ:http://www.tokuzo.com
CRCK/LCKS 公式ブログ:http://crcklcks.blog.fc2.com