ジェフ・ベックとジョニー・デップが共作アルバム『18』を発表

ジェフ・ベックとジョニー・デップが共作アルバム『18』を発表

ギター・レジェンド:ジェフ・ベックとハリウッド・ヴァンパイアーズのジョニー・デップによるプロジェクトが初コラボ・アルバムとなる『18』を7月に世界同時発売する。

2人の出会いは2016年に遡り、車やギターといった共通の趣味で二人はすぐに意気投合。一緒にいる時間のほとんどを、お互いを笑わせることに費やした。同時にベックの中で、デップの非常に豊かなソングライティング能力と音楽に対する確かな耳への評価が高まっていった。その才能と互いの化学反応を強く感じたベックは、2人で一緒にアルバムをつくるべきだ、と確信したのだという。

デップもその提案に賛同し、2019年から2人で作業を始める。その後3年の間に、デップのオリジナル曲を始め、ケルト音楽からモータウン、ビーチ・ボーイズからキリング・ジョークまで、幅広い音楽性を持つ楽曲のカヴァーをレコーディングしていった。世界的パンデミックとなった2020年にジェフ・ベック・アンド・ジョニー・デップ名義で発表した、当時の世界的情勢と見事に合致するジョン・レノンの楽曲「Isolation(邦題:孤独)」のカヴァーは、彼らのコラボレーションを初めて世界に発表し、その後の展開を期待させるものとなった。

この2人による全13曲を収録したアルバム『18』が、7月15日に全世界同時発売されることとなった。ベックはこのアルバム・タイトルに関して、こう説明している。「ジョニーと俺が一緒にプレイし始めたとき、俺たちの中にあった若々しさに満ちたスピリットとクリエイティヴィティに火がついたんだ。まるで18歳の頃にもどったみたいだなってよく冗談を言い合っていたから、そのままそれをアルバム・タイトルにすることにしたのさ」。また、今作のアルバム・ジャケットには、ジェフ・ベックの妻であるサンドラ・ベックによるジェフ・ベックとジョニー・デップの18歳の頃の姿を描いたイラストがフィーチュアされている。

この12年間、ジョニー・デップはアリス・クーパーとジョー・ペリーと共にハリウッド・ヴァンパイアーズのメンバーとして活動してきた。このスーパー・グループは現在までに2枚のスタジオ・アルバムをリリースし、その作品ではポール・マッカートニーやデイヴ・グロール、ジョー・ウォルシュといったロック・シーンを代表する錚々たるゲストも参加していたのだが、ジェフ・ベックも、2019年にリリースされたハリウッド・ヴァンパイアーズのセカンド・アルバム『RISE』収録曲である「Welcome To Bushwhackers」でギターを披露していた。

その直後に、デップは自分が書いた曲でリード・ギターを弾いてほしいとベックに依頼した。その曲が、女優であり発明家のヘディ・ラマーに敬意を表して作られた、今作からのファースト・シングルとなる「This Is A Song For Miss Heady Lamarr」だ。ベックは、この曲が2人のコラボレーションのきっかけとなり、この最新作の中でもお気に入りの曲のひとつだと語っている。「この曲に圧倒されたよ。この曲が、俺と一緒にアルバムを作らないかと彼を誘った理由の一つでもあるんだ」。

スタジオでは、カヴァーする曲についてそれぞれのコンフォート・ゾーンから離れたものにしようと、2人でお互いに挑戦し合っていた、とベックは語っている。「彼のようなクリエイティヴなパートナーは、もう何年もいなかったんだ。彼はこのアルバムでとても大きな力を発揮してくれた。このアルバムで、彼が本物のミュージシャンであることにみんなが気づいてくれたら嬉しいよ。ジョニー・デップがロックン・ロールを歌えるんだっていう事実は、人によっては受け入れがたいことのようだからね」。また、ベックについて、デップはこうコメントしている。「ジェフと一緒に音楽を作り、演奏できることは、俺にとってとんでもなく名誉なことさ。ジェフは間違いなく真なる偉人の1人であり、彼のことを兄弟と呼べるなんて、すごく光栄に思っているよ」。

デップは、この最新作でベックの信頼に見事にこたえるパフォーマンスを披露している。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの「Venus In Furs(邦題:毛皮のヴィーナス)」やエヴァリー・ブラザーズのバラード「Let It Be Me」、マーヴィン・ゲイのクラシック「What’s Going On」といった楽曲では、彼の素晴らしい感情表現の幅広さを聴かせてくれているのだ。また、デイヴィ・スピラーンの「idnight Walker」や、ビーチ・ボーイズの傑作『PET SOUNDS』収録の「Caroline, No」と「Don’t Talk (Put Your Head On My Shoulder)」といったインストゥルメンタル曲では、ジェフがギターの神だと称されるその所以を見事に証明してくれている。

INFO

JEFF BECK & JOHNNY DEPP - 18

18 / JEFF BECK & JOHNNY DEPP

CD|ワーナーミュージック・ジャパン
2022年7月15日発表

アルバム詳細

収録曲
01. Midnight Walker / ミッドナイト・ウォーカー (デイヴィ・スピラーン・カヴァー)
02. Death And Resurrection Show / ザ・デス&リザレクション・ショウ (キリング・ジョーク・カヴァー)
03. Time / 安らぎの時 (デニス・ウィルソン・カヴァー)
04. Sad Motherfuckin’ Parade / サッド・マザーファッキン・パレード (ジョニー・デップ・オリジナル)
05. Don’t Talk (Put Your Head On My Shoulder) / ドント・トーク (ビーチ・ボーイズ・カヴァー)
06. This Is A Song For Miss Heady Lamarr / ミス・ヘディ・ラマーに捧げる歌 (ジョニー・デップ・オリジナル)
07. Caroline, No / キャロライン・ノー (ビーチ・ボーイズ・カヴァー)
08. Ooo Baby Baby / ウー・ベイビー・ベイビー (ザ・ミラクルズ・カヴァー)
09. What’s Going On / ホワッツ・ゴーイン・オン (マーヴィン・ゲイ・カヴァー)
10. Venus In Furs / 毛皮のヴィーナス (ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・カヴァー)
11. Let It Be Me / レット・イット・ビー・ミー (エヴァリー・ブラザーズ・カヴァー)
12. Stars / スターズ (ジャニス・イアン・カヴァー)
13. Isolation / 孤独 (ジョン・レノン・カヴァー)

公式インフォメーション

ワーナー・ミュージック・ジャパン
Jeff Beck

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