本日発売となったメタリカの最新作『72 SEASONS』。その前日にあたる4月13日、同作を映画館で一斉試聴するグローバル・リスニング・パーティーが開催された。
時差の関係上、欧米に先駆けて新作の全貌が明らかになった日本。上映は北海道から沖縄に至るまで、全国約60箇所の映画館で行なわれた。メンバーによる解説を挟みながら各楽曲が映像つきで再生され、発表済みの楽曲にはミュージック・ビデオが、初公開となる楽曲にはそれぞれ様々な映像クリエイターによる独創的なビジュアライザーが展開され、ヘヴィかつアグレッシヴなサウンドと強烈なリフやフレーズ、ハーモニーを印象づけるようにスクリーンを彩っていた。
なお、TOHOシネマズ 六本木ヒルズの会場では、上映後に音楽評論家の伊藤政則氏によるトークショーが開催。先日ラーズ・ウルリッヒ(dr)と取材を行なったばかりだという伊藤氏は、新作をメンバーが楽しんで作り上げたこと、メタリカというバンドを彼ら自身が愛し慈しんでいること、この映像内でメンバーが触れていた幅広い影響源――NWOBHM、ブラック・サバス、シン・リジィからチーチ&チョンに至るまで――などに言及。本作に伴うワールド・ツアーが発表されているが、来日の可能性はファンレベルでの拡散にも大きな力があることを強調し、「日本公演の実現に向けて盛り上げていきましょう!」との力強い言葉と場内から沸き起こった大きな拍手で締めくくられた。