9月30日、大村孝佳のソロ新作『Angels In The Dark』がリリースされる。実に8年ぶりとなるオリジナル・フル・アルバム、その内容をたっぷり語る独占最新インタビューを、ヤング・ギター10月号に掲載。また、レコーディングで使用されたギターは、大村によると全部で6本。ESP製の本人シグネチュア・モデルやエドワーズのプロデュース・モデルに加え、藤岡幹大から受け継いだものも含む6弦&7弦ギターを曲やパートごとに使い分けたという。
今回、YG公式ウェブサイトおよびYouTubeチャンネルではそれら使用ギターやアンプ、さらに“Pink Monster”やグラスルーツ製ミニ“7弦ピンクちゃん”などの最新シグネチュア・モデルを大村本人が実演を交えて紹介してくれた動画や細部写真を公開しているので、ぜひともチェックしてほしい。
写真は拡大可能です。パソコンではマウスのカーソル、スマートフォン上では指を写真に乗せてみて下さい。
ESP
SNAPPER-7 Ohmura Custom
“Twinkle Pink”
- ボディー:アルダー
- ネック:ハード・メイプル
- フィンガーボード:ローズウッド
- スケール:648mm
- フレット数:22
- ナット:牛骨
- ジョイント:ボルト・オン
- ピックアップ:EMG“85-7H”(ネック)&“81-7H”(ブリッジ)
- ペグ:ゴトー“SG360-07 H.A.P.M”
- ブリッジ:ESP“Flicker-III-7”
- コントロール:ヴォリューム、トーン、キル・スイッチ、3ウェイ・ピックアップ・セレクター
近年における大村のメインの1本で、『Angels In The Dark』のレコーディングでも頻用されたシグネチュア・モデルの7弦ギター、通称“7弦ピンクちゃん”。ナット幅は一般的な7弦ギターよりも2mm程度細くなっており、また指板の9f以降はハーフ・スキャロップドに。元々ダミー・トーン・ノブがあった位置にはキル・スイッチが搭載されている。ヘッド裏にはステンレス製のウェイト(重り)が取り付けられている。
ESP
SNAPPER Ohmura Custom
“Twinkle Pink / R”
- ボディー:アルダー
- ネック:ハード・メイプル
- フィンガーボード:ローズウッド
- スケール:648mm
- フレット数:22
- ナット:牛骨
- ジョイント:ボルト・オン
- ピックアップ:セイモア・ダンカン“STK-S1×3(ミドルはダミー)
- ペグ:ゴトー“SG360-07 H.A.P.M”
- ブリッジ:ESP“Flicker-III”
- コントロール:ヴォリューム、トーン×2(1つはダミー)、3ウェイ・ピックアップ・セレクター
こちらもまた大村のメインであり、『Angels In The Dark』のレコーディングでは主にソロ・パートなどで使用されたシグネチュア・モデルの6弦ギター、通称“6弦ピンクちゃん”。ミドル・ピックアップと外側のトーンは結線されていないダミー(内側がマスター・トーンになっている)。こちらの指板は1f〜22fまですべてハーフ・スキャロップドとなっている。また、ジョイント部のネック・プレートがチタン製に交換されている。
ESP
M-SEVEN Ohmura Custom
“Golden Moon”
- ボディー:アルダー
- ネック:ハード・メイプル
- フィンガーボード:エボニー
- スケール:666mm
- フレット数:24
- ナット:牛骨
- ジョイント:ボルト・オン
- ピックアップ:EMG“85-7”(ネック)、“81-7”(ブリッジ)
- ペグ:ゴトー“SG360-7 H.A.P.M”
- ブリッジ:ヒップショット“7 String US Contour Tremolo”
- コントロール:ヴォリューム、トーン、3ウェイ・ピックアップ・セレクター
エクストラ・ロング・スケール(666mm)が採用された7弦ギター“M-SEVEN”の大村カスタム・モデルで、通称“金箔ちゃん”。『Angels In The Dark』で聴けるリズム・ギターの90%以上がこのギターでプレイされたという。レギュラー・モデルのブリッジはフロイドローズだが、こちらはヒップショット製を搭載。“SNAPPER-7 Ohmura Cunstom”同様、ヘッド裏にはウェイトが取り付けられているが、こちらはブラス製だ。
ESP
SNAPPER Fujioka Custom
- ボディー:アルダー
- ネック:ハード・メイプル
- フィンガーボード:ホンジュラス・ローズウッド
- スケール:648mm
- フレット数:22
- ナット:牛骨
- ジョイント:ボルト・オン
- ピックアップ:セイモア・ダンカン“SH-1n ’59 Model”(ネック)、“SSL52-1 Five-Two”(ミドル)&“SH-1b ’59 Model“(ブリッジ)
- ペグ:ゴトー“SG-360-7 MG-T”
- ブリッジ:ESP“Flicker-III”
- コントロール:ヴォリューム、トーン、5ウェイ・ピックアップ・セレクター、ネック・ピックアップ用コイル・タップ&ダイレクト・スイッチ
故・藤岡幹大が生前に使用していた実機で、彼のシグネチュア・モデルの6弦ギター。通称“6弦バーガンディたん”。それを大村が受け継ぎ、レコーディングやライヴで使用するに当たって一部に彼なりの仕様変更が施されている。元々ブリッジ・ピックアップにはセイモア・ダンカンの“JB Model”が搭載されていたが、これをネックと同じ“’59 Model”に交換。ブリッジの“Flicker-III”はボディーにベタ付けされており(ノン・フローティング)、アーム・バーは取り外されている。また、他のギターと同様に、ペグ・ポスト〜ナット間や背面のトレモロ・スプリングの裏には共振・共鳴、ノイズ防止のためにスポンジが挟み込まれている。
ESP
SNAPPER-7 Fujioka Custom
- ボディー:アルダー
- ネック:ハード・メイプル
- フィンガーボード:ローズウッド
- スケール:648mm
- フレット数:24
- ナット:ロック・ナット
- ジョイント:ボルト・オン
- ピックアップ:EMG“707TW”(ネック)&“707”(ブリッジ)
- ペグ:ゴトー“SG-360-07 MG-T”
- ブリッジ:フロイドローズ
- コントロール:ヴォリューム、トーン、3ウェイ・ピックアップ・セレクター
やはり藤岡から受け継いだシグネチュア7弦ギターで、通称“7弦バーガンディたん”。元々搭載されていたミニ・スイッチ(ネック・ピックアップ用コイル・タップ&ダイレクト・スイッチ)が取り外され、トレモロ・ブロックがKTSのチタン製に、アーム・バーがレッドビショップの“MAGIK-ARM for Floyd Rose(RBAH1B1)”にそれぞれ交換されている。その他、ヘッド裏にダダリオ“NS Micro Clip Free Tuner”や六角レンチ・ホルダーなどが取り付けられている。
ESP
SNAPPER-7 Ohmura Custom
“Pink Monster” -15th Anniversary Limited Edition-
- ボディー:アルダー
- ネック:ハード・メイプル
- フィンガーボード:ハード・メイプル
- スケール:648mm
- フレット数:22
- ナット:ブラス
- ジョイント:ボルト・オン
- ピックアップ:EMG“85-7H”(ネック)&“81-7H”(ブリッジ)
- ペグ:ゴトー“SG360-07 H.A.P.M”
- ブリッジ:ESP“Flicker-III-7”
- コントロール:ヴォリューム、トーン×2(1つはダミー)、3ウェイ・ピックアップ・セレクター
大村のデビュー15周年を記念して製作された最新シグネチュア・モデル。ボディーやヘッドのみならず、ネック裏やヘッド裏、さらには指板までもが“Twinkle Pink”フィニッシュに覆われたインパクトのあるルックスは、まさに“Pink Monster”の名にふさわしい。ルックス面以外にも通常の“SNAPPER-7 Ohmura Custom”とは異なる部分があり、指板はハード・メイプルでノン・スキャロップド、ナットはブラス製で、フレットは同じジェスカー製ではあるがゴールドの“EVO”が採用されている。また、通常モデルはホワイト・パールのピックガードの下にコントロール・キャビティが設けられているが、本機はクリア・ピックガードが採用されていることもあり、ボディー背面にキャビティが空けられている。
Grass Roots
G-SN7-68TO
“Twinkle Pink”
- ボディー:アルダー
- ネック:ハード・メイプル
- フィンガーボード:パーフェロー
- スケール:577mm
- フレット数:22
- ナット:牛骨
- ジョイント:ボルト・オン
- ピックアップ:GH-1G-7
- ペグ:ロトマティック・タイプ
- ブリッジ:“WSC TSM 7″
- コントロール:ヴォリューム、トーン、3ウェイ・ピックアップ・セレクター
ESP“SNAPPER-7 Ohmura Custom”を89%のサイズに縮小した、大村プロデュース・モデルであるグラスルーツ製のミニ・ギター。ナット幅は同じ46mmだが、スケールは577mmとなっており、手の小さい人や握力の弱い人でもより弾きやすくなっている。ピックアップはグラスルーツ・オリジナルの“GH-1G-7”×2を搭載。この本人所有機にはすでにたくさんのステッカーが貼られ、しっかり“大村仕様”に仕上がっている。
Kemper
Profiling Amplifier
大村がレコーディングでもライヴでも使用しているケンパーの“Profiling Amplifier”。『Angels In The Dark』のレコーディングでは、ギターからコニシスの大村孝佳シグネチュア・バッファー“BA003 BLACK MESSIAH”を介し、アンプはアルバム全編にてSuhrの“SE100”ヘッドのリグ・データが使用されている。エフェクト類も空間系以外はすべて本機に内蔵のものを使用。