ESP “M-II DX”、ブランドの実力が発揮されたニュー・モデル!

ESP “M-II DX”、ブランドの実力が発揮されたニュー・モデル!

進化を重ねる“M-II”の最新型

正面

1980年代半ばに登場した“MIRAGE”を前身とし、その後時代の要請に合わせて様々な変貌を遂げてきたESPの“M-Ⅱ”。その進化はどの段階まで至ったのか、“M-Ⅱ DX”の最新モデルで検証してみよう。

まず注目したいのはボディ材に採用されたローステッド・アルダー。熱処理を加えることで水分を飛ばし、経年変化に強くなるということで、ネック材などで主流になっている手法ではあるものの、ボディ材に用いるのは珍しい。その効果か、新品にもかかわらず程良く枯れた感のある、中高音に淀みがないサウンドとなっている。またジョイント・ブロックの1弦側の角がカットされたボルト・オン方式は以前と変わらないが、本機では4点から5点留めに変更されており、ネックとボディの接合をより強固なものとしている。ヒール・ブロック部のエッジ加工も丸みを帯びた形となっており、ハイ・ポジションを押さえた時の手の当たりも柔らか。ちょっとした部分だが手間のかかった加工であり、ESPの面目躍如といった印象だ。

ピックアップはセイモア・ダンカンで、ネック側が“SH-1n ’59 Model”、ブリッジ側が“TB-4 JB Model Trembucker”を搭載。どちらもカヴァード・タイプとなっている。トーン・コントロールを上に引っ張り上げることで両ピックアップがコイル・スプリットされ、タイトでシャープなサウンドも生み出すことが可能だ。ピックアップ自体は定番の組み合わせとはいえ、上述したボディの特性との相性も良く、ヘヴィな歪みサウンドからクランチ・トーン、クリーンも上質な音色で表現してくれる。

試奏して改めて感じたのは、サウンドもさることながら抜群の弾きやすさだ。セットアップがしっかりしているため、低めの弦高でも音の詰まりやビビりがなく、各弦のバランスも良好。ESPの実力が遺憾なく発揮された1本だ。

ピックアップ
ピックアップはセイモア・ダンカンで、ネック側が“SH-1n ’59 Model”、ブリッジ側が“TB-4 JB Model Trembucker”をダイレクト・マウント。どちらもカヴァード・タイプだ。
コントロール
コントロールは右からマスター・ヴォリューム、コイル・スプリット・スイッチを兼ねるマスター・トーン、手前が3ウェイのピックアップ・セレクターだ。
ペグ
ペグはゴトーのロック・タイプである“SG360-07 MG-T”を採用。

試奏動画 ESP | M-II DX

製品概要 ESP | M-II DX

●ボディ:ローステッド・アルダー
●ネック:ハード・メイプル(3ピース)
●フィンガーボード:セレクテッド・エボニー
●ジョイント:ボルト・オン
●フレット数:24
●スケール:648mm
●ブリッジ:フロイドローズ“Original”
●ピックアップ:セイモア・ダンカン“SH-1n ’59 Model”(ネック)、“TB-4 JB Model Trembucker”(ブリッジ)
●コントロール:マスター・ヴォリューム、マスター・トーン(兼コイル・スプリット・スイッチ)、3ウェイ・ピックアップ・セレクター
●価格:¥605,000(税込)

製品情報:

ESP | M-II DX