チャック・ベリー生誕100周年、映画が全国公開

チャック・ベリー生誕100周年、映画が全国公開

「ロックの父」の異名を持つチャック・ベリーが2026年に生誕100周年を迎えることを記念して、1月16日(金)より映画『チャック・ベリー ブラウン・アイド・ハンサム・マン』が角川シネマ有楽町、UPLINK吉祥寺、新宿K’s cinema他にて、全国順次公開される。

本作は原題『Chuck Berry BROWN EYED HANDSOME MAN』として2020年アメリカ初公開されている。ベリー本人のインタビューやパフォーマンスはもちろん、ザ・ビートルズ、ザ・ローリング・ストーンズ、ジミ・ヘンドリックス、キース・リチャーズ、ポール・マッカートニー、ブルース・スプリングスティーン、トム・ペティ、ジェフ・リンなどのロック・レジェンドたちによる彼の楽曲のカヴァーで構成される。『カラーパープル』や『リーサル・ウェポン』シリーズ等で知られる名優ダニー・グローヴァーがナレーションを担当している。

チャック(1926-2017)は、ロックンロール・シーン創始者の代表格として知られ、1950年代にギター主導のビートとストーリーテリング的な歌詞を融合させ、ロックンロールの原型を作り上げた。代表曲である「Johnny B. Goode」冒頭のギター・リフは、後の無数のロック・バンドに模倣されている上、同曲は人類の文化の象徴として、1977年NASAのボイジャー宇宙探査機に搭載されたゴールデン・レコードに収録されている。若者文化とアイデンティティを音楽で表現し、若者中心の大衆音楽という新しい潮流を築いた点が革命的であった。また、当時のアメリカでは、黒人アーティストが主流のラジオや白人観客の前で演奏することは困難だったが、ベリーは人種の壁を超えて人気を博した初の黒人ロックンローラーで、後続の黒人アーティストの道を切り開いたパイオニアでもある。

彼は単なるパフォーマーではなく、作詞・作曲家としての才能も高く評価されている。歌詞は非常に詩的かつ風刺的で、アメリカ社会を鋭く切り取ったものも多い。1986年、ロックの殿堂入りをした最初のアーティストの一人であり、1984年グラミー賞特別功労賞(生涯業績賞)を受賞、2000年ケネディ・センター名誉賞を受賞。

映画では、90歳で亡くなったベリーを追悼するナレーションに続き、さまざまなレジェンドたちがベリーの天才ぶりを以下のように讃えている。

「ロックンロールに別名を与えるとすれば、“チャック・ベリー”だ」ジョン・レノン
「チャックがいなければロックはない」ポール・マッカートニー
「寂しいよチャック、安らかに」バラク・オバマ
「大きな光が消えた」キース・リチャーズ
「その詩、情熱、そして影響力に感謝」キース・アーバン
「あなたの音楽は俺たちの中に永久に刻まれている」ミック・ジャガー
「偉大で純粋なロック作曲者」ブルース・スプリングスティーン
「俺たち皆の原点」レニー・クラヴィッツ
「ロックの父が逝った」アリス・クーパー

 

『チャック・ベリー ブラウン・アイド・ハンサム・マン』は、1月16日(金)より角川シネマ有楽町、UPLINK吉祥寺、新宿K’s cinema(1月17日から)、他にて全国順次公開予定。

映画『チャック・ベリー ブラウン・アイド・ハンサム・マン』概要

 

チャック・ベリー 映画ポスター

 

タイトル:チャック・ベリー ブラウン・アイド・ハンサム・マン
原題:Chuck Berry BROWN EYED HANDSOME MAN

出演:チャック・ベリー 、キース・リチャーズ、ロバート・クレイ、エリック・クラプトン、ザ・ローリング・ストーンズ、ザ・ビートルズ、ジミ・ヘンドリックス、リンダ・ロンシュタット、ビリー・キングズレー&ロッキン・ホース、ブルース・スプリングスティーン、エレクトリック・ライト・オーケストラ、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ、ポール・マッカートニー

2026年1月16日(金)より角川シネマ有楽町、UPLINK吉祥寺新宿、1月17日(土)から新宿K’s cinema 他にて全国順次公開予定

監督:ロン・ワイズナー/チャック・サイモン/リチャード・フース
字幕:福永詩乃
2020年/アメリカ/英語/55分/16:9/5.1ch/
配給:オンリー・ハーツ 35th anniversary 3
©2020 CB, Doc. LLC.