アーティスト名 | RED DRAGON CARTEL レッド・ドラゴン・カーテル |
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アルバム名 | RED DRAGON CARTEL レッド・ドラゴン・カーテル |
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’80年代後半、オジー・バンドを解雇されたジェイク・E・リー(g)はレイ・ギラン(vo)とバッドランズをスタートさせるも、3rd制作中に2人は対立し、バンドは空中分解。その後’96年に、66個のエフェクターを駆使した『A FINE PINK MIST』発表。久々の前線復帰はファンを喜ばせたが、それ以降に列記すべき活動はなく、’05年のカヴァー作『RETRACED』もリアクションがあったとは言い難い。故に驚いたのがレッド・ドラゴン・カーテル結成〜本作というファンへのビッグ・サプライズを抱えての突然の来日だ。
パソコン上で曲を作り始め、ロニー・マンクーソ(b)と意気投合、最初はチープ・トリックのロビン・ザンダー、元アイアン・メイデンのポール・ディアノ他、ゲスト・シンガーを集めた形態で制作を進めていたが、その後ダレン・スミス(vo)とヨナス・フェアリー(dr)を迎える…というバンド結成経緯は2014年1月号インタビューに掲載した通り。で、その音は…。個人的には「Bark At The Moon」彷彿の「Deceived」、ZEP的「Shout It Out」、PCでの制作も納得の「Slave」、オジー的迫力の「War Machine」など、やはりL.A.メタル時代からリフ巧者として周囲を唸らせていたジェイクの凝り様だなあって感じ。ソロは構築していたオジー時代より、その後の’70年代スタイル。もう60歳近いという年相応の感じに仕上がった、御機嫌なハード・ロックである。若い人に是非!
(福田真己)