The World’s On Fire／MAN WITH A MISSION

約２年ぶりのフル・アルバムだが、ゼブラヘッドとのスプリット曲（本作にも収録の「Out of Control」）やアニメ主題歌の「Raise your flag」など、キレのあるシングルを投入し続けていただけにタイムラグは感じない。むしろこの２年間でお茶の間に浸透する勢いで成長を遂げ、それが音にも存分に反映されている。’90年代オルタナ〜ミクスチャー由来のソリッドなギター・ロックはそのままに、やはりこの５人（狼）組の核は“分かりやすさ”であることを再確認。アンセミックなサビをこれでもかと意識しているのは、歌い継がれる歌を作りたいという意志の表れだろう。日本語の成熟ぶりにも注目。

【文】小口正貴