TRUSTWORKS／ザ・シン・ウィズ・ムーン・サファリ

故クリス・スクワイアがイエスの前に在籍した’60年代のプログレ・バンド、ザ・シン。現在唯一の創設メンバーであるスティーヴ・ナルデリ（vo）は、近年はフランシス・ダナリーといったアーティストの力を借りて作品をリリースしてきたが、今回はスウェーデン産現代プログレの雄、ムーン・サファリとの全面コラボを行なった。オーガニックで平和的なサウンドや美しいハーモニーを活かした曲調はお互いの得意とするところ。そこに時折、ロック魂をあらわにしたエレクトリック・ギターがパンチを与えているのが聴き所だ。約15分の大作「Seventh Day Of Seven」はそんな彼らの集大成といえる。