アーティスト名 | MINISTRY ミニストリー |
---|---|
アルバム名 | AmeriKKKant AmeriKKKant |
Amazonでチェック |
’12年に亡くなったマイク・スカッシア(g)に替わってシーザー・ソートが迎えられ、前作『FROM BEER TO ETERNITY』(’13年)に続きシン・クウィリン(g)も参加した最新フル。どっしりとしたミニマル・ビートに不穏なシンセやターンテーブル、そしてアル・ジュールゲンセン(vo)の非人間的なアジテーションが響く本作は、『FILTH PIG』(’96年)以前のエレクトロニック・ボディー・ミュージックとインダストリアル・メタルの邂逅期を彷彿とさせる。前作を「最終作」としていたが、憎悪と憤懣、分断と悲嘆が煮えつつある現代の米国事情を考えると、今ほど彼らのカウンターが必要とされる時代はないのかも。
【文】小澤明久