【蔵出し機材レポ】五味孝氏@Being Guitar Summit 2022.10.4

【蔵出し機材レポ】五味孝氏@Being Guitar Summit 2022.10.4

昨年10月、ビーイング所属バンドで活躍するギタリスト4人が一堂に会し怒涛のセッションを繰り広げる“Being Guitar Summit”の、記念すべき第10回公演が行なわれた。ここではビーイングのご厚意により、10月4日公演時にセッティングされていた各ギタリスト(増崎孝司、五味孝氏、柴崎 浩、AKIHIDEのレギュラー陣にゲストの山本恭司を加えた5人)の機材写真を提供していただいたので、少し遅くなってしまったが蔵出し機材レポートをお届けしよう。第2回は五味孝氏(T-BOLAN、electro53 etc.)だ。

Guitar – SEYMOUR DUNCAN“DT”

五味孝氏 - セイモア・ダンカン SH

五味が長年使用し続けているセイモア・ダンカン“DT”。1985年~’86年辺りに製作されたモデルで、’50年代のヴィンテージ・モデルを意識した非常にプリミティヴな作りだが、ライヴ・ステージでの大音量にも耐えられるよう、ブリッジ・プレート部などにはハウリング防止処理が施されている。塗装が剥げ、豪快な杢目のアッシュ・ボディーや1ピース・メイプル・ネックの木部が露出してしまっている辺り、いかにも歴戦の愛機といったおもむきだ。ちなみに当機はT-BOLANの最新アルバム『愛の爆弾=CHERISH ~アインシュタインからの伝言~』(2022年)でも、ほとんどの収録曲で活躍した。

Amp

五味孝氏 - フェンダー Twin Reverb
五味孝氏 - フェンダー Twin Reverb

アンプはフェンダー“Twin Reverb”を使用。銀色のコントロール・パネルを備えた、いわゆるシルヴァーフェイス期(1968年~1982年)と呼ばれる頃のモデルで、マスター・ヴォリュームを搭載しフェンダー・ロゴに下線が入っていないので、’70年代後期のモデルだと思われる。ノーマルとヴィブラートの2チャンネル仕様で、五味は後者(ヴィブラート・チャンネル)のインプット1を使用。シールド・ケーブルのスリーヴ部分をペンチのようなもので挟み込んでいるのは、おそらくアースをしっかりと取るためだろう。

Pedalboard

五味孝氏 - ペダルボード

ギターとアンプはシンプル志向の五味だが、足元に置かれたペダルボードはまるで巨大な城砦のような迫力だ。写真の右側から、まずボード外にはVOXのワウ、コルグのチューナー“DT-10RW”(木目を活かした筐体を採用している限定カラー)、エレクトロ・ハーモニックス“micro POG”(ポリフォニック・オクターブ・ジェネレーター)を設置。ボード内は右下に置かれたプロビデンスのループ・スイッチャー“PEC-04”を中心として、歪み系はプロコ“RAT”(ディストーション)、ビートロニクス“Royal Jelly”(オーヴァードライヴ/ファズ)、Y.O.S.ギター工房“Smoggy Overdrive”(オーヴァードライヴ)、ヴェムラム“Jan Ray”(オーヴァードライヴ)、idea sound product“IDEA-RTX ver.1”(ディストーション)…といった具合に様々な機種をセット。他にヴェムラム“Budi”(クリーン・ブースター)、ストライモン“Flint”(トレモロ&リヴァーブ)、同“BlueSky”(リヴァーブ)、BOSS“RE-20 Space Echo”(ディレイ)、コルグ“Pitchblack mini”(チューナー)などが設置されており、用途に応じて踏み分けられている模様だ。さらにボードの外側左にはローランド“EV-5”(エクスプレッション・ペダル)が置かれており、これはおそらく“RE-20”のコントロール用だろう。

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