ギブソン(及びそのファミリー・ブランド)の現行ラインナップからYG編集部が心惹かれた1本を、ひと月に1回スペシャル・ムービー連動で紹介していくWEB連載企画“ギブソンタイムズ”!
第三弾としてお送りするのは、同社のモデルの中で最もプレイアビリティや機能性を重視して開発された“Les Paul Standard HP-II 2018”だ。本機は2016年〜2017年に展開されていた“High Performance”シリーズのコンセプトを継承したレスポールで、現代の多種多様なプレイヤーのニーズを満たすスペックを有している。
まずボディーは(フィギュアード)メイプル・トップ&マホガニー・バックという定番の組み合わせだが、バック材がウルトラ・モダン・ウェイト・リリーフという何ヵ所かがくり抜かれた独自の構造になっており、豊かな鳴りを維持しつつ優れた取り回しを実現。ネックはマホガニーで、ロック・フォームでもクラシック・フォームでも快適に演奏できる6弦側がやや肉厚な非対称シェイプとなっている。ペグはグローヴァーのロック式だ。
そして本機の大きな美点として、多彩な効果が得られるコントロール・システムが挙げられる。4つのコントロール・ノブはいずれもプル・スイッチになっており、2つのヴォリュームがフロント・ピックアップとリア・ピックアップのコイル・タップ(またはスプリット)・スイッチ、フロント・トーンがフェイズ・アウト・スイッチ、リア・トーンがコイル・スプリット時に使用するコイルを内側 or 外側で切り替えられるセレクト・スイッチとして機能する。またボディー内部に取り付けられているDIPスイッチを使って、各ピックアップにハイパス・フィルターや過信号サプレッサーを掛けたりすることも可能だ。
映像でデモンストレーターを務めてくれたのは、前回同様BLINDMANの中村達也。彼には歪んだ音色でリードとリフ、クリーン・セッティングでアルペジオという計3パターンのフレーズを演奏してもらった。レコーディングはLine 6“POD HD”を使ってライン録りで行ない、室内のアンビエンス音とミックスさせている。
その他、本モデルの詳細はこちらまで。
Specifications
ボディー | AAA+フィギュアード・メイプル(トップ)&マホガニー(バック) |
ネック | マホガニー |
フィンガーボード | リッチライト |
ジョイント | セット・ネック |
フレット数 | 22 |
スケール | 629mm |
ブリッジ | チューン・O・マティック&ストップ・テイルピース |
ピックアップ | ギブソン“BB Pro Rhythm”(フロント)&“BB Pro Lead+”(リア) |
コントロール | ヴォリューム×2、トーン×2、3ウェイ・ピックアップ・セレクター、DIPスイッチ |
価格 | 447,000円(税別) |