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坂崎幸之助/THE ALFEE:ザ・ビートルズ特集 本誌未掲載インタビュー

ジョンとポールはお互いの良さを引き出し合える相手だっていうのが分かっていたと思うんです

インタビュー●細川真平 Shimpei Hosokawa

坂崎幸之助(THE ALFEE)

ヤング・ギター2015年12月号掲載の「ザ・ビートルズ“現役世代”の貴重な証言」の未掲載インタビュー集——最後にお届けするのはTHE ALFEEの坂崎幸之助だ。ジョンとポールの関係に対する持論や高見沢俊彦との出会いなど、本誌には収めきれなかったファン必見の発言集をお楽しみいただきたい。
 

ジョンとポールはお互いの良さを引き出し合える相手だっていうのが分かっていたと思うんです

 
ギターとの出会い
小学校4年生の時(’64年)にビートルズを聴き始めたんですけど、同時にベンチャーズやスプートニクスも聴いていました。一気にその辺の情報が押し寄せてきた感じで。それでエレクトリック・ギターが大好きになって、小学校の教室で「エレキ、エレキ」っていつも言っていましたね(笑)。それから親にエレキ・ギターが欲しいってねだったんですけど、「酒屋の次男坊がエレキを買ったなんてシャレになんねえ」なんて言われて(笑)。“エレキは不良”という時代でしたからね。で、遠い親戚の叔父さんがエレキを持っていて、弾いてないから貸してやるっていうことになって取りに行ったんです。そしたら、そのギターはセミアコだったんですよ。今思うと、その人はジャズ系だったんじゃないかな? 本当はジョン(レノン)が抱えてる、あのちっちゃいの(リッケンバッカー“325”)が欲しかったから「これは違うなあ、でっかいなあ」なんて思ったりして(笑)。結局あんまり弾かなくて、しばらくほったらかしにしていましたね。ジョンとジョージ(ハリスン)はその後エピフォン“Casino”とかを使うようになりましたけど、あれは絵的に好きじゃなかったんです。リッケンバッカーの小さくてシャープな感じが良かった。その後、中学1年生になって12,000円のフォーク・ギターを買ったんです。それで気持ちがアコギに寄っている時に、ちょうどフォーク・クルセダーズが出て来て。それで完全にアコギにはまっちゃいましたね。

ジョージ・マーティンとジェフ・エメリック
(プロデューサーの)ジョージ・マーティンを含めてビートルズの周りの人間達というのは、新しいことや面白いことをやろうという気持ちが強かったんじゃないかな。(エンジニアだった)ジェフ・エメリックが書いた本があって、それ読むと面白いんですよ。彼が最初にビートルズのチーフ・エンジニアとして仕事をしたのが『REVOLVER』(’66年)の「Tomorrow Never Knows」だったんですけど(当時彼は弱冠20歳)、ジョンは(レコーディングの際)自分が歌い終わって帰る時に「俺帰るから、これをダライ・ラマが山の上から説法してるような声にしといて」って言ったみたいなんですよね(笑)。ポールがあれこれと細かく指示をするタイプだったのに対して、ジョンはそういう抽象的なことを言う人だったらしいんですよ。それでエメリックは声にレズリー・スピーカーを通して「これでどうだろうな」って思っていたら、翌日ジョンが来て「バッチリ!」となった。バスドラの皮を取って、中にマイクを突っ込んで録音したのも彼が世界で最初みたいです。みんなが着ていたコートをそこに突っ込んで、それをリンゴ(スター)やメンバーに聴かせたら、「すごい、どうやって録ったんだ!?」って褒められたというエピソードもある。そういうことをやる人間が周りにいたのが、偶然なのか運命なのか分からないですけど…。ジョージ・マーティンがそういう試みを若者達に自由にやらせてたっていうこともあるんでしょうね。彼自身はたまにピアノを弾くぐらいで、あまり指示をしたりしなかったという説もありますし(笑)。もちろん、実際のところどうだったかは分からないんですけど。

ジョンとポールの関係
ジョンとポール(マッカートニー)の1対1の関係というのは、ずっと変わらなかったと思うんです。お互いを認め合っていて、お互いの良さを引き出し合える相手だっていうのが分かっていたと思うんですよね。ポールはビートルズ解散後にダコタ・ハウスへジョンに会いに行ってますよね(’76年、ウイングスのアメリカ・ツアー中のこと)。それが『TWO OF US』(邦題『ザ・ビートルズ 1976 ダコタ・ハウスにて』)という映画(’00年のTV映画)にもなっていますけど。あれは実話とフィクションを微妙に絡めてるんですけど、僕が思うに、とても実話寄りだった気がするんですよ。再結成の話が出たり、ジョンの部屋で2人でピアノを弾いたり、本当にあんな感じ——2人はずっと仲良しのままだったんだと思うんです。

高見沢俊彦との出会いもビートルズから
大学に入ってすぐに高見沢と出会ったんです。あいつは高校の時からロックやっていて有名でね。「T・レックスとかレッド・ツェッペリンの曲を弾いていて、眉毛がないやつがいる」って(笑)。僕は高校3年生の時から桜井(賢)のフォーク・グループに入っていたんですけど、高見沢に初めて会った時に「フォークだけじゃなくてビートルズも好きなんだよ」って言ったんです。そしたら高見沢が、「俺も最初はビートルズだよ」って。で、その日のうちに彼は僕の家に遊びに来て、2人でビートルズを歌いましたね。「なんだよ、ビートルズよく知ってんじゃんよ…お互いに」、みたいな感じでね(笑)。それが始まりです。

THE ALFEE アルバム紹介

THE ALFEE - 三位一体
三位一体

THE ALFEE

Virgin Records | 2015年12月23日発売
CD 通常盤(左写真)TYCT-60076
2CD 初回限定盤A(Bonus CD:Special Live Tracks)TYCT-69091〜2
2CD 初回限定盤B(Bonus CD:三位一体 Liner Notes Talk Session)TYCT-69093〜4
2CD 初回限定盤C(Bonus CD:THE ALFEE Best Hit Non-Stop Mix by TURNTABLE JUNKIES)TYCT-69095〜6

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