10月12日(月・祝)、EX THEATER ROPPONGI にてNEMOPHILAの主催ライヴ・イベント“天壌無窮極音道中”(“天フェス”)が行なわれた。バンドにとっては現体制におけるラスト・ライヴとなり、NEMOPHILAをはじめ East Of Eden、NEK!、TRiDENT、計4組の女性バンドが出演した。その模様をお届けしよう。
Act.1 NEK!
先月9月23日に、メジャー・デビュー記念東名阪ツアー・ファイナルを渋谷duo MUSIC EXCHANGEで終えたばかりのNEK!がトップバッターで登場! 個々の確かなスキルと演奏力が国内外で注目されている魅力的なバンドだ。イントロのスラップやギター・リフが強烈な「MAZE」からスタート、シンガロングでオーディエンスを誘う。中盤はメッセージ性と熱量の高い歌で魅了する「MUTE」、「GiMMiCK」では複雑なアンサンブルのパフォーマンスがステージに緊張感をもたらし熱を増していく。
「楽しめてますか? NEK!は来年ツアーをやります! ラスト3曲ブチ上げまくって帰るぞー!」とオーディエンスを煽った後の終盤は激烈なビートが空間に鳴り響き、真摯なヴォーカルの交差がオーディエンスを煽る「Get Over」! ラストの「Dreams!!!!」まで全9曲を、ひたむきさと笑顔と熱気で駆け抜けてくれた。
Act.2 TRiDENT
3ピース・ガールズ・バンドのTRiDENTは見た目の可愛らしさに反して、激変的に豹変するそのパフォーマンスとのギャップが刺激的だ。昨年11月にEP『BLUE DAWN』でメジャー・デビューしている。1曲目はギター・リフが抜群のキラー・チューン「KICKASS」!! メンバーの躍動感あふれる煌びやかなソロが、会場の熱気を加速化し輝きを放つ。
MCを挟んで中盤は「Candle」、ファルセットの揺らぎが共鳴する「NEO FUTURE」、アッパー・チューンの「NEW ERA」からラストのドラムロールとその熱唱が、オーディエンス全員の目に焼きついた。スキルに裏付けされたグルーヴとビート、巧みなバンド・バランスとパワーの織り込みでホールが圧倒される。MCでは「人生変わることもあるし、間違いだってある。どんな道を選ぶにしても、みんなと一緒なら歩いていける」とメッセージ。「be with you」までの全8曲、充実のステージングを魅せてくれた。
Act.3 East Of Eden
クラシカルなヴァイオリン楽器をバンド・サウンドの主軸に、キャリアとルックスを兼ね備えたメンバーで構成され、多彩なルーツをコンパイルした独自の世界観を構築するEast Of Eden。着実にライヴの規模をグローバルに広げている彼女たちは、絶妙に融合されたヘヴィネスとエモーショナルなサビが秀逸な「Telepathic」からスタートして会場を沸かせる。続く「Sooting Star」ではギター・ソロに合わせてメンバーがヘドバンし、目まぐるしくポジション・チェンジを繰り返して行った。
MCでは「楽しんでる? 私たち、アニメの歌を持ってきました。ファンクラブ・イベントで1回しかやってないんで、知ってるかのように楽しんでください!」コメントに続き、初のアニメ主題歌「Ghost Sequence」へ! オーラスはアップチューンの「IKIZAMA」から壮麗なヴァイオリンで始まる疾走チューン「Evolve」! 各パートのソロも圧巻で、拳振り上げを煽るコールと共に会場と一体化。畳みかけるがごとく攻めの全6曲を完遂した。
Act.4 NEMOPHILA

イベント・タイトルの“天壌無窮極音道中”をイメージしたアンセムをSEをバックに、むらたたむ(dr)を先頭に、葉月(g)、ハラグチサン(b)、mayu(vo)の順でステージに登場! 拳と歓声に包まれ、熱気がフロアに充満する。
重厚なサウンドと刺さるメッセージ性を持ちながらもNEMOPHILAっぽいハッチャケ感もブレンドされた「アナタダレ」から、ライヴはスタート。8月には約10分のショート・シネマMVとして公開されて話題にもなっている曲だ。フロアの躍動感と熱量を作り出す、オリエンタル・エレメントを含んだラウド・ロック「OSKR」、メンバー初プロデュース作品の「開花宣言」と続く。MCを挟んでアグレッシヴ曲「ZEN」、轟音とスクリームが楽曲世界の奥底へと誘うメタルコア「BRAINWASH」、ヘヴィでダークな世界観の「-業-」と立て続けに披露。
中盤のMCではmayuが「現体制でのライヴは今日で最後になります。一人ずつコメントします」と告げ、メンバーそれぞれがコメント。mayu自身は、言葉の代わりにその気持ちをハグに変えて、ギュッと葉月、そしてたむを抱きしめた。それぞれの想いを吹っ切るかのように中盤を彩るのは現在の4人体制となって初めて披露されたシングル「RISE」! 急展開で移行するクリーン・ヴォイスとキャッチーなサビ、海外仕様と思わせるような計算を匂わせるサウンドなど、NEMOPHILAの魅力がコンパクトに凝縮されたナンバーだ。そしてドラムのヘヴィさと高速ビートがグルーヴの連鎖を生み出す「Just do it!」〜ゴリゴリなハードコア・サウンド「VS:EGO」!!

オーディエンスを煽り加速する拳の突き上げとコールーからの最終章は、mayuのハイトーン・ヴォイスと葉月のギターが唸りを上げる「鬼灯」、豪快なバスドラが重厚に響くスピード・チューン「雷帝-RAITEI-」、ラストは真骨頂の和的要素をドロップした、攪乱と艶やかさがクロスオーヴァーするバンドのファースト・シングル「OIRAN」!! 和を奏でるハラグチサンのベース・ソロと葉月の流麗なソロにオーディエンスが唸り、会場のオーディエンス全員の想いを受け止めつつメンバー4人のエナジーは放射を続ける! 熱唱と熱演と熱狂の12曲が終わり、予定されていなかったアンコールでは「REVIVE」を加えて全13曲となった。たくさんの歓声と惜しみない拍手に包まれ、現体制4人のライヴは幕を閉じた。
アンコールのMCでは、12月9日(水)に現体制4人の最後となるEP『道唐草』のリリースも発表された。
葉月とハラグチサンのお立ち台を駆使した躍動感のあるフォーメーションとソロで煌めくスラップやタッピング、しなやかでシャープなスクリームとクリーン・ヴォイスを変幻自在に操るmayu、よりディープ&ヘヴィにリズムを刻みながらも瞬速な手数を見せたむらたたむ。4人体制のNEMOPHILAにはこの夜、ピリオドが打たれた。それぞれがそれぞれの未来をまっすぐ見据え、その絵をすでに描き始めているかもしれない。そんな空気感さえ漂っていた今日のステージ。いずれにせよ今後発信するであろう彼女らの音楽、創り上げるライヴを楽しみに、その背中を追いかけ、温かく見守っていきたい。
NEMOPHILA 中盤MCでのメンバー・コメント
ハラグチサン

みなさん今晩は、ここに来てくれてありがとう。今日みなさんに伝えたいことを考えてきたんですが、ステージに立って、考えてきたことを忘れてしまいました。発表の通り、二人とは別々の道を進んでいくことを決めました。これからはmayuと新しいNEMOPHILAの歴史を作るために頑張ります。二人には感謝しかありません。ありがとう!
葉月

本日出演してくれたNEK!、TRiDENT、East Of Edenのみなさん! ありがとうございました。カッコつけていこうって思ってたんですが、最初から涙腺が弱くて…。7年間ありがとうございました。7年間、楽しいこともしんどいこともみんなで乗り越えてきました。これからは違う道を歩みますが、音楽をやってればその先で交じわることもあります。笑顔でいきたいと思います。
むらたたむ

この7年間ありがとうございました。人としてドラマーとしていろんな経験をさせてもらい、感謝しかありません。前のバンドが解散して孤独を感じてた時、声をかけてくれたのはmayuちゃんでした。NEMOPHILAは心のわだかまりを解いてくれて、心がを通わせる場所でもありました。音楽は一人は奏でられないことも教えてくれました。マネージメント、スタッフ、今日会場に来てくれたみなさん!ありがとうございました。今後のNEMOPHILAが輝く姿を、葉月も私も輝く姿を応援してください。本当にありがとうございました。

INFO

通常盤

初回限定盤
道唐草 / NEMOPHILA
2026年12月9日発売 | マスターワークス | CD(通常盤)、CD+BD(初回限定盤)
CD収録曲
1. -業-
2. Preying parasites
3. 濁色魂
4. 籠目
5. リフレクション
初回限定盤 Blu-ray収録曲
1. REVIVE
2. 開花宣言
3. -業-
4. BARINWASH
5. Just Do It!
6. 鬼灯
※2026年6月27・28日、東京・BLAZE GOTANDAで開催された“NEMOPHILA 対バン2days 2026 – HINOE -”2日目のライヴ映像から、選りすぐりの6曲を収録。

アナタダレ FINAL CUT / NEMOPHILA
2026年12月9日(水)発売 | マスターワークス | Blu-ray+CD『道唐草』
Blu-ray収録曲
MV「アナタダレ」FINAL CUT
※4人体制最後にして最大のプレゼント。9分34秒の衝撃「アナタダレ」FINAL CUT版MVと、 最後のオリジナル音源「道唐草」を凝縮。
NEMOPHILAの“最後の4人”を音と映像で刻む、集大成スペシャルパッケージ!
CD『道唐草』収録曲
1. -業-
2. Preying parasites
3. 濁色魂
4. 籠目
5. リフレクション
※先行配信曲「-業-」を含む全5曲収録
NEMOPHILA公式ウェブサイト:NEMOPHILA Official Website



