VICTIM OF THE NEW DISEASE/ALL THAT REMAINS オリ・ハーバート最後の仕事に…原初の姿を彷彿させるダークな激重パワー

VICTIM OF THE NEW DISEASE/ALL THAT REMAINS オリ・ハーバート最後の仕事に…原初の姿を彷彿させるダークな激重パワー
アーティスト名ALL THAT REMAINS
オール・ザット・リメインズ
アルバム名 VICTIM OF THE NEW DISEASE
ヴィクティム・オブ・ザ・ニュー・ディジーズ

CD | ワードレコーズ | 2018年11月9日発売

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本作リリースを目前に控えた’18年10月17日、創立メンバーにして叙情的ギター・ワークをもって、基本ブルータルなこのバンドにメロディックでメタリックな要素を注ぎ込んできたオリ・ハーバートの急逝が公表された。本稿執筆時、詳細は不明だが、9作目となる本作がオリ最後の仕事であることは事実。次第に強化されてきたシンガロング直結のニュー・メタル寄りエモーショナル感覚と、バンド原初の姿を彷彿させるダークな激重パワーの再融合。段階を踏んだ進化の見事な結論にほかならず、メロディー感を重視して組み立てたギター・ソロが両要素の滑らかな橋渡しに貢献している。なのに、一体…。

【文】平野和祥