HOPE IN HELL/ANVIL

HOPE IN HELL/ANVIL

カナダ出身の大ベテラン・HMバンドによる15作目。古風なHMに開き直ったかのような(良くも悪くも)アカ抜けないリフ構成を無理やり推し進めるスタイルは’11年の前作『JUGGERNAUT OF JUSTICE』を踏襲しており、その前作ほどの勢いは正直感じられないけれど、いかにもアンヴィルらしい不器用な楽曲展開の中にも、’80年代HM的なキャッチーさへの配慮が大いにあり、聴後の印象は決して悪くはない。’90年代のどこか不自然に無理をしているような作品群に比べると、遥かにやりたいことがやれていると思う。ベースが交替しており、彼の腰の軽いプレイが’80年代らしさを大いに助長している。
(小澤明久)