THE SRCRETS OF L.A／AOR

フランス出身のソングライター、フレデリック・スラマのプロジェクトが放つ９作目。もちろん、音楽性は普遍的なメロディック・ロック。ファーギー・フレデリクセン、ジェフ・スコット・ソート、ヨラン・エドマン、ミカエル・アーランドソンなどなどの人気シンガーを迎えているのも、これまで同様だ。ギター陣にもトミー・デナンダー、マイケル・ランドウらの名が並ぶ。自身がプロデュースした姉妹デュオ、チェイシング・ヴァイオレッツのアルバムとマテリアルが半数以上も重なるが、これは素直に優れた楽曲を採り上げたいという考えなのかもしれない。両者を聴き比べながら、感触の違いを楽しむのも一興だ。
（土屋京輔）