DANCING INTO OBLIVION/ホワイト・ストーンズ:デス・メタルのルーツにこだわった禍々しい激重サウンド指向

DANCING INTO OBLIVION/ホワイト・ストーンズ:デス・メタルのルーツにこだわった禍々しい激重サウンド指向
アーティスト名WHITE STONES
ホワイト・ストーンズ
アルバム名 DANCING INTO OBLIVION
ダンシング・イントゥ・オブリヴィオン

CD | ワードレコーズ | 2021年8月27日発売

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オーペスの古参メンバーにしてミカエル・オーカーフェルトのマニアックなプログレ指向を長年下支えしてきたマーティン・メンデス(b, g)が、南欧スペインで立ち上げた自身のプロジェクトの2作目。リード・ギター・パートをオーペスのフレドリック・オーケソンらゲストに委ねていたデビュー時の編成から、専任ギタリストを置く4人組に衣替えしてプロジェクトの独立性は高まったが、現在のオーペス以上にデス・メタルのルーツにこだわった禍々しい激重サウンドを指向しているところはデビュー作同様。テクニカルなインスト・バトルの場面はむしろ増量しており、独自のプログレ・メタル美学を主張し始めている。

【文】平野和祥