GORE/DEFTONES

GORE/DEFTONES

米ヘヴィ・ロック界の重鎮による8作目。レディオヘッドとも比較された3作目以後、ヘヴィ/アンビエントを行き来するが、今回は音響派の要素が高め。本作の方向性に関してステファン・カーペンター(g)が不満を漏らしたと報じられていたが、空間系エフェクトを多用したコード/アルペジオの浮遊感や重層感、残響音を活かしたノイズ・プレイ、そしてウネリを効かせたヘヴィ・リフ等々の有機的なギター・ワークは、チノ・モレノ(vo, g)の内省的で揺らぎの強い今作の歌唱アプローチを汲んだ上でのもので、リスペクトがある。原典とは異なる形態だが、現代版のサイケデリック・ロックとしても秀逸なアルバムだ。
(菅原健太)