| アーティスト名 | CRADLE OF FILTH クレイドル・オブ・フィルス |
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| アルバム名 | EXISTENCE IS FUTILE エグジステンス・イズ・フュータイル |
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クラシカルなオーケストレーションを極め洗練を意識させた前作から４年ぶり、ダニ・フィルス(vo)のサイド・プロジェクト：デヴィルメントから秘蔵っ子アナベル(key, vo)を迎えた新編成による13作目は、これまで培ってきたシンフォニック荘厳路線のアレンジ手法を順当に引き継ぎながらも、同時に禍々しく荒っぽい激烈メタルの熱気にも同等に関心を払った原点回帰的な仕上がりだ。ダニの描くコンセプトは哲学的色彩への傾倒をいっそう強めているが、ツイン・ギターによるリフ／ソロ・ワークは共に突進力や白熱感が強化されていて、“ヴァンパイア・メタル”と称された躍進期の悲壮感を取り戻している。
【文】平野和祥
