アーティスト名 | KINO キノ |
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アルバム名 | RADIO VOLTAIRE レディオ・ヴォルテール |
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再編イット・バイツに貢献するジョン・ミッチェル(vo, g/アリーナ他)とピート・トレワヴァス(b/マリリオン)を擁する英国産バンドの13年ぶりの2作目。プログレだが、彼らのそれは前衛性や超絶技巧とは無縁の、初期ジェネシスに連なるポンプ・ロックの流派であり、叙情的な旋律と劇的な曲構成で聴かせるタイプだからひとつも難しくない。クラシカル、シンフォニック、スペーシー、ドリーミー、ヘヴィ…と、見せる表情は様々でジョンのギターも器用なものだが、それでも散漫さがないのは、根底にビートルズ・ライクなハーモニーとメロディーが脈々と流れているためか。パワー・ポップ好きもぜひ!
【文】菅原健太