アーティスト名 | LAMB OF GOD ラム・オブ・ゴッド |
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アルバム名 | VII:STURM UND DRANG VII:シュトゥルム・ウンド・ドラング |
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ランディ・ブライズ(vo)に殺人容疑が降りかかるという災難に見舞われ、しばし活動休止を余儀なくされたが、まったく心配いらない。米国激重メタル界出世頭が3年ぶりに放つこの7作目も相変わらずブルータル。彼らならではの乾き切った音色の硬質リフとビートが荒れ狂う殺伐空間に仕上がった。むしろアルバムの幕開けに高速突撃曲を配すという、しばらくなかった形で凶悪感を強調している感さえ。その一方でダークなスロー・パートの導入にも熱心で、不穏さの演出の幅は広がっている。微増傾向だったギターのリード・プレイも今回はやや抑え気味だが、短い中に情を詰め込む熱演は激情派の鑑である。
【文】平野和祥