アーティスト名 | LOUDNESS ラウドネス |
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アルバム名 | RISE TO GLORY -8118- RISE TO GLORY -8118- |
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オリジナル・アルバムとしては前作から約4年振りとなる待望の新作。デビュー35周年の節目の年となった’16年、そして翌’17年と過去作品の再発やセルフ・カヴァー作の発表、さらに国内外でのツアー展開など、とにかく精力的な活動を見せている彼らだが、本作ではそんなバンドの勢いを丸ごと詰め込んだかのように熱く、大胆な楽曲がずらりと並ぶ。基本的な音楽性は前作の延長線上にあるもので、最近の彼らのモダンでヘヴィな側面は残しつつも、耳に馴染むメロディーを随所に散りばめてメリハリのある展開を披露。
過去数作との大きな違いは、特に「Soul On Fire」で聴けるように歌メロのキャッチーさがぐっと向上した点だろう。この他にも’80年代的な曲調の「Go For Broke」「Rise To Glory」「Why And For Whom」「No Limits」で聴けるように、イントロから思わずギターを手に取り耳コピしたくなるようなリフが満載だ。攻撃的な「Massive Tornado」やプログレッシヴな展開を持つインスト「Kama Sutra」なども良いアクセントになっているし、ミドル・テンポでダークに迫る「Rain」などではメロディアスながらモダン・へヴィネス期のディオを彷彿させる重厚な佇まいが感じられて聴き応えあり。高崎 晃のギター・サウンドに関しても、歪みは若干抑え気味で“メタリック”な音色ではないものの、ピッキングのニュアンスをしっかり伝えてくれるバイト感のある図太いトーンがあまりにも抜けが良いため、終始耳がギターに釘付けだ。
【文】Masa Eto