バトル・ビースト5th:メロディックな『NO MORE HOLLYWOOD ENDINGS』、アリーナ・ロックからグラムまで

バトル・ビースト5th:メロディックな『NO MORE HOLLYWOOD ENDINGS』、アリーナ・ロックからグラムまで
アーティスト名BATTLE BEAST
バトル・ビースト
アルバム名 NO MORE HOLLYWOOD ENDINGS
ノー・モア・ハリウッド・エンディングス

CD | ワードレコーズ | 2019年3月22日発売

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フィンランドの(色んな意味で)パワフルな女性シンガーを擁する6人組の第5作。’80年代風味王道HR/HMを突き進む、メロディアスでキャッチー、時に勇壮な方向性はこれまでと変わらず。アリーナ・ロックやグラムっぽい曲想が飛び出すのは面白いし、ヨーナ(g)がスキル以上の速弾きで無理することなく、伸び伸びメロディックに弾き込んでいるのも好感触。ただ、まんま3rd作頃のボン・ジョヴィやゲフィン期のホワイトスネイクといったナンバーには苦笑しきりだし、生ストリングス導入もありきたりで、試行錯誤の跡は窺えるも、それらをアイデアに富むと受け取るか散漫と捉えるかで評価は変わってくるかも。

【文】奥村裕司