GENESIS I／OUTRAGE

カヴァーと未発表曲で構成された企画アルバム。前者で取り上げられているのはモップスや外道といった日本ロックのオリジネイター達のナンバーで、彼らがこの時代のサウンドに影響されていることは周知の事実とは言え、はっぴいえんどやモップス、頭脳警察がそこに含まれているのは少し意外な気も。しかし一通り耳を通すと、アウトレイジの荒涼とした世界観のルーツはこういったところにあるのかと、なるほど納得の選曲だ。オリジナルの未発表曲に関しても一般的なスラッシュ・メタルのイメージに留まらない荒々しさが印象に残る。最後にボーナス収録された「荒城の月」の情感ギターも◎。