アーティスト名 | GRANRODEO グランロデオ |
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アルバム名 | Pierrot Dancin Pierrot Dancin' |
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声優のKISHOW(vo)、様々なセッション・ワークや楽曲提供でも知られるe-ZUKA(g)によるユニットが放つ、約2年半ぶりとなる7枚目のアルバム。シングルの発表と併せ、昨今はより精力的にライヴを行なってきた印象だが、本作でもステージをより効果的に彩るヴァリエーション豊かな楽曲が揃う。
その充実ぶりは、重厚かつ広がりのあるリフを持つオープニングのタイトル・トラックからよく分かるだろう。プログレッシヴ・メタル的な間奏もスリリングだ。無論、瞬時に惹き付けられるギター・プレイも随所で登場する。挙げればキリがないほどだが、和の旋律を持ち込んだ疾走チューン「ナミダバナ」でのドラゴンフォースのツイン・リードを思い起こさせる高速パッセージ、「君にone way love」でのテクニカルなタッピング、「メモリーズ」における速弾きを中心にしながらの緩急をつけたプレイ、「UNDER THE SKY」での情感溢れるフレージングを始め、コピーに挑戦しがいのあるものばかり。基盤はHR/HMとはいえ、妖艶な雰囲気も醸し出す「日常ホライズン」、’90年代ポップス/ロックに通じる「Lovers High」や「Fake lover’s true heart」、マリリン・マンソンへのオマージュと思しき「FAT SHAPER」にも、キャッチーなメロディーを軸にしたe-ZUKAのコンポーザーとしての巧さが光る。なお、初回限定盤には「Pierrot Dancin’」のMVと、’16年8月13日に日比谷公園大音楽堂で行なわれた“GRANRODEO LIVE TOUR 2016 TREASURE CANDY”のダイジェスト映像を収録。
【文】土屋京輔