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NEW LEVELS NEW DEVILS/POLYPHIA 過去最高に“キャッチー”な独自のインスト・スタイル

ニュー・レヴェルズ・ニュー・デヴィルズ/ポリフィア

POLYPHIA - NEW LEVELS NEW DEVILS
アーティスト名 POLYPHIA
ポリフィア
アルバム名 NEW LEVELS NEW DEVILS
ニュー・レヴェルズ・ニュー・デヴィルズ


CD | ソニー・ミュージック エンタテインメント/Red Project Room | 2018年10月24日発売

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米4人組モダン・インストゥルメンタル・バンドが放つ3枚目のフル・アルバム。ここまでの道程を追っていればごく自然な変化と言えるだろう、もはや1stアルバムのような分かりやすく大衆的なキャッチーさを持ったメロディーで紡ぐ曲はなく、テンポ的にもミドルが支配的で、かつてのような明るさも感じられない。しかし、全編にて美麗な旋律から奇天烈なものまで強烈に印象的で巧みなフレーズの数々が乱舞しており、リスナーの耳を惹いて離さないという点では過去最高に“キャッチー”であると言える。楽曲的にはよりプログレシッヴな度合いを深めつつ、近年彼らが入れ込んでいるEDMやヒップホップといった音楽的要素を(適度に)取り入れることで難解さとは無縁であり、もはやジェントでもプログ・メタルでもない、独自のインスト・スタイルを築き上げたと言っていい(それもまた変化/進化することになるのだろうが…)。

ティム・ヘンソン&スコット・ルペイジのギター・チームは先述の通り随所でユニークなフレージングを披露しているが、今作は1st同様ゲスト陣も豪華で、「Nasty」に再びジェイソン・リチャードソン、「Death Note」に日本からIchika、「Drown」にマテウス・アサト、「Yas」にCHONのマリオ&エリック、「Rich Kids」にイヴェット・ヤングという気鋭のギタリストたちが客演している。その中でも、ジェイソンの「キターーーーッ!!」感が凄い(笑)。
(上田慎也)