クルーソン・タイプのペグでチューニングを安定させるには?

クルーソン・タイプのペグでチューニングを安定させるには?

クルーソン・タイプのペグでチューニングを安定させるには?

エピフォンのレスポール・モデルを使っています。ペグがクルーソン・タイプでトルク調節出来ないせいか、弦を多めに巻いても直ぐにチューニングが狂ってしまいます。ロック式のものに付け替えれば安定するのでしょうが、お金もかかることなので、何とかお金をかけずに今あるものでチューニングを安定させることはできないでしょうか。ご教示宜しくお願いいたします。

(おのちゃん/50代/男性)

弦の巻き数が適正でないと、緩みのせいでチューニングが不安定に

確かに、クルーソン・タイプのペグは絶妙なトルク調整は出来ませんが、それがチューニングの狂いに関係するとは一概に言えません。

例えば、弦の巻き数は大切です。1弦から3弦のプレーン弦で3巻きから4巻きの間、4弦から6弦の巻弦は、2〜3巻きの間で納めてください。その後は弦をしっかりと伸ばし、巻き部分をギュッと締めてください。例えば6弦を4巻きなどとしてしまいますと、巻いているところが膨らんで締まりが悪くなり、緩みのせいでチューニングが不安定になってしまいます。適正な弦の巻き数がクルーソン・ペグには必要です。

他には、最近ゲージの太い弦を使う方に多いのですが、ナットの溝と弦の太さが合わなくなっている状態をよく見かけます。この場合ナットに弦が引っ掛かってしまい、滑りが悪くなって、チョーキング時に音程がずれてしまうことがあります。レスポール・モデルであれば[.010〜.046]のセットが現状のナット溝に対応できる限界のゲージなので、それ以上太い弦を張る場合は、プロのリペアマンに依頼して、ナット溝を弦に合わせて調整してもらってください。

また、ペグが巻きづらいぐらいにツマミが重くなってしまっていた場合は、パーツの交換をお薦めします。

以上ですが、弦の巻き数、ナット部の調整、ゲージの選択は、レスポールに限らずすべてのギターに言えることですので、それぞれチェックしてみてください。