「ギターが上手」の基準は?
「ギターが上手」とはなに基準ですか?
プロ・ミュージシャンやネットとかには沢山のギタリストやベーシストがいますが、皆さんはどこを見て上手だと言っているのですか?
(ふじもと/20代/男性)
大きく2タイプに分かれると思いますが…
難しい質問ですね〜。なにぶん「人それぞれ」とか「好き嫌い」と言われる領域の話ですから、これといった定義・基準はないんですよね。でも、逆に言うと「ギターが下手」の基準はハッキリとした判断材料がありますよ。それは、音程とリズム。音程とリズムが悪いプレイは、誰が聴いても「下手だね〜」となりがちです。チョーキングの音程が上がりきらない、または上がりすぎるとか、リズムがハシったりモタったりで安定しない…こんなギターは聴いていられないのでは?
というわけで…音程もリズムもバッチリOKであることを前提とした「ギターの上手さ」の話ですが…例えば、スティーヴ・ヴァイやポール・ギルバートのプレイは上手いですよね? では、ザ・ローリング・ストーンズのキース・リチャーズや今は亡きチャック・ベリーはどうでしょう? もちろんキースは天下のストーンズのギタリスト、チャックは世界最高峰のロックンロール・プレイヤーですから下手なわけはないのですが、このお二人を称すると「上手い」というよりも「味がある」という表現が当てはまると思いませんか?
「上手いギタリスト」には、テクニックが優れているタイプと味があるタイプに2分出来ると思います。アクロバットみたいな超絶技巧も「上手い」と言えるし、音数の少ないブルース・フィーリングたっぷりのプレイも「上手い」…ということなんですよね。また、演奏ではないけれど、自分の音楽性に合わせたステージングや衣装選びなども、見せ方としての「上手さ」を左右するといえます。
いつも我々が食べている日本のカレーも、タイのグリーン・カレーやインドのカレーも、味や色は違うけど基本的にはどれも同じカレー…そしてどれもおいしいのと同じでしょうか。
さて、あなたがもし「ギター上手いね〜」と言われるようになりたいのなら、以下の3点について努力してみて下さい!
①音程とリズムは絶対に意識してギターを弾くこと
②超絶技巧派、オールラウンド派、ブルース&ソウル&ファンク派などなど、自分のギター・スタイルをしっかりとカテゴライズすること
③ステージ衣装にもしっかりとこだわりと主張を持ち、左手ばかりではなくお客さんの顔を見て演奏すること。
これらが出来れば、「上手いギタリスト」に大きく近づくこと請け合いです!