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ドイル 『DOYLE II: AS WE DIE』2017来日インタビュー

インタビュー●上田慎也 Shinya Ueda Pic: Kanon Madness

寝室ではギターで遊ばずに女の子と戯れろ!

Doyle 2017

YG:アルバムのその他の曲についても。「Run For Your Life」は典型的な“ドイル節”という印象を受けましたが、アルバムからの先行シングルとしてミュージック・ビデオを作ったり、ドイル的にも「これぞ俺のスタイル」という気持ちがあるのでしょうか? 
D:いや、あれを1stシングルに選んだのは、「Kiss Me As We Die」や「Night Of Sin」「God Of Flies」とか…そういう“凄く良い曲”を先に出したくなかったからなんだ。その点、「Run For Your Life」はシンプルで速くて、ミスフィッツみたいな曲だろ? ダウン・ピッキングの一点張り…って感じでさ。

YG:ミスフィッツ的という点では、「Witchcraft」はグレン期のミスフィッツっぽいかなと…。
D:ああ、あのコード進行は’50年代のものだからね。俺は曲を書いていてネタが尽きると、アレックスを呼ぶんだ。アイツがやっているCANCERSLUGというバンドの曲はどれも’50年代の音楽のコード進行がベースになっていて、めちゃくちゃカッコ良いんだよ。俺が曲を書いてて’50年代っぽい曲ができたら、それをアレックスに渡して続きを進めてもらうんだ。アイツならさらに良い曲にしてくれるからね。「We Belong Dead」も同じだよ。俺が作曲の途中で「もうネタ切れだ! ちょっとこの状態でアレックスに聴いてもらおう」と彼に渡して、そして返ってきたアイデアが素晴らしかったというわけ。

YG:つまり、ミスフィッツの音楽が“’50年代風”ということですか?
D:そうだよ。ミスフィッツのどの曲も、コード進行は’50年代のものばかりさ。

YG:なるほど。確かに「We Belong Dead」もミスフィッツ風だと思ったのですが、これはどちらかというとマイケル・グレイヴス(vo)期のミスフィッツ…という印象を受けました。先ほど「かなり昔に書かれた曲も入っている」とおっしゃっていましたが、ひょっとしたらマイケル・グレイヴスと一緒にやっていた頃に書かれた曲…?
D:憶えてないな、どうだろう…。とにかく、ただ’50年代のコード進行を使っただけだよ。

YG:「Virgin Sacrifice」にはラム・オヴ・ゴッドのランディ・ブライズ(vo)がゲストで歌っています。彼が参加した経緯は? 
D:本当なら、カンニバル・コープスのコープスグラインダー(ジョージ・フィッシャー)が歌ってくれるはずだったんだよ。それが…結局ダメになったんだ(苦笑)。次のアルバムではきっと歌ってもらうよ。それでから知り合いだったランディに歌ってもらおうと思って、彼に3曲ほど候補を送ったんだ。「Beast Like Me」「God Of Flies」「Virgin Sacrifice」で、そしたらランディは「Virgin Sacrifice」を選んできた。それで彼がN.Y.にいる時にスタジオを取って、歌ってもらったというわけ。クールな仕上がりになったね。

YG:最後の「Night Of Sin」はかなり“ヘヴィ・メタル”ですよね? ギターに関して言うとちょっとアイアン・メイデンっぽいところもあるかなと思ったのですが…、的外れな感想ですか?(笑) 
D:あのギャロップ・ビートのリフとかかな? “デンデケデンデケ…”ってヤツ。普段はあまりやらないけど、ああいう感じは好きなんだよ。これからもっとやってもいいかもな。楽しいよな(笑)。

YG:レコーディングで使ったギターは、『ABOMINATOR』と同じ“Annihilator”ということですね。
D:ああ、前回日本に持っていったヤツだ。

YG:あれから何か変更した点などはありますか? 
D:いや、ないな。

YG:チューニングは?
D:『ABOMINATOR』と同じだよ。

YG:つまり、ドロップC♯かドロップBということですね。
D:その通り。

YG:弦のゲージは? 
D:[(1弦から).010/.013/.017/.028/.038/.060]だ。ドロップBの時はもっと太い弦を張る。

YG:ドイルはボールエンドをペグ側にして弦を張っていますよね。その理由は?
D:俺の子供達がまだ小さかった頃、俺がギターを弾いている時にギターを触ってきたんだ。その時、ペグから飛び出ていた弦の先が子供の指に刺さったことがあってね。だったら、丸い方(ボールエンド)をペグ側にすればそんな心配はない。ライヴの時も、俺の指に弦の先が刺さることがよくあった。それが小せえ傷なのに、めちゃくちゃ痛いんだ。そんなのはゴメンだから、逆から張ることにしたんだよ。

YG:アンプはディメーターの“TGP3”ラック・プリアンプ? 
D:そういう名前なの?(笑) 

YG:パワーアンプはアンペグの“SVT”ですよね?
D:そうだ。でも、ヨーロッパに行く時はディメーターは使わない。“SVT”に直だ。スピーカーもベース用を使う。8×10″だ。

YG:レコーディングではディストーションやオーヴァードライヴなど歪み系のペダルを5個ぐらい直列で繋いで使ったと…以前おっしゃっていましたが…。
D:そうそう、5個使った。それが何かは秘密だけど(笑)。そしてタスカムの“2488”(MTR)でレコーディングしたんだ。俺はPro Toolsも持ってない。パソコンすらないんだ。俺のパソコンはこれ(携帯電話)だけだよ!

YG:ライヴでもペダルを使っていますか?
D:ワウは使うよ。「Abominator」のソロだけだけど。モーリーの“Bad Horsie 2”だ。踏んだ時だけオンになって、足を外せばオフになるところがイイ。マイケル(アモット)が使っているヤツみたいに、1回ごとにオン/オフが切り替わるタイプは俺には向いてない。あとは…、オクターヴ・ペダルがあったな。それからディレイが1つ。すべての曲で同じ設定になってる。変えたりはしない。そのぐらいかな…。

YG:ワーミー・ペダルは使ってませんか? 
D:ああ、そういえば使っていた。音を2オクターヴ上げる時に使うんだ。あと、ペダルボードにはフランジャーも入ってるけど、『DOYLE II〜』では使ってない。『ABOMINATOR』では1曲だけ使ったよ。TCエレクトロニックのコーラス・ペダルもあったね。コーラス及びピッチ・モジュレーション…。それにはゲイン・ノブも付いていて、ソロの時に踏むとほんのわずかにディストーションを追加できるんだ。

YG:さっき言っていたディレはVOXの“Time Machine”ですよね?
D:そう、VOXだ。へえ、“Time Machine”って言うのか! キミは何でも知っているな! 俺は初めて知ったよ(笑)。緑色のペダルだ!

YG:頂いた資料によると、現在ディーンでシグネチュア・モデルを製作中だとか…?
D:そうそう…。今年の7月だったか、ツアー中にフロリダのタンパを訪れた時、ディーンに俺のギターを渡して、それを参考に作ってもらっているところだよ。

YG:“Annihilator”をディーンで作っているということですね? 
D:ああ。まずは俺のために1本だけ製作しているところだ。どんなものが上がってくるかな。

YG:“Annihilator”と同じように、ネックにボディーを取り付ける“ボルト・オン・ボディー”構造になっているのですか?
D:いや、俺のギターのネックはグラファイト製だけど、ディーンの方はすべてマホガニーで、セット・ネック・ジョイントになると思う。

YG:完成を楽しみにしています。では、ドイルとしての今後の予定を教えていただけますか? 
D:ツアーが待ってるよ。

YG:12月にはミスフィッツのショウがあって…、日本公演の可能性は薄そうですね…?(苦笑)
D:行けたらいいんだけどな。グレンがダンジグをやって、俺がドイルをやるって形でもいい。そのためにも、日本のみんながアルバムを買ってくれないとな! ぜひ買ってくれ。盗むんじゃないぞ!

YG:最後に余談ですが…ドイルは体を鍛え上げていますよね。そのことでギター・プレイに何か影響することはありますか? 例えばピッキングの持続力が上がったり、スピードが上がったり…? 
D:ピッキングが向上するね。俺はショウの開演前にワークアウトするんだ。バスの中にウェイトリフティング用の器具があって——専門の会社とエンドースしているんだ——ステージに上がる前にそれで運動するんだよ。そうすると血流が良くなって、ピッキングも向上する。他の奴らは座ってちまちまギターを弾いているけど、俺はそういうことはしない。ギターを弾く子供達にメッセージがある。部屋にこもってアルペジオやらスケールやらの練習をするな! とにかく曲を作って、シンガーを見つけて外に出ろ! 寝室ではギターで遊ばずに女の子と戯れろ! 彼女のために体を鍛えろ! その方がずっと楽しいぜ!!

ドイル 最新リリース

DOYLE - DOYLE II: AS WE DIE

『DOYLE II: AS WE DIE』DOYLE

CD | 輸入盤 | 2017年6月2日発売


ドイル 公式ウェブサイト:
http://officialdoyle.com/

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