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THE PURPLE ALBUM/WHITESNAKE

ザ・パープル・アルバム/ホワイトスネイク

アーティスト名 WHITESNAKE
ホワイトスネイク
アルバム名 THE PURPLE ALBUM
ザ・パープル・アルバム


CD | ワードレコーズ | 4月29日発売

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ホワイトスネイクのスタジオ・アルバム12作目は、何と全編ディープ・パープルのカヴァーで構成された特別な作品となった。もちろんデイヴィッド・カヴァデール(vo)自身が在籍していた第3期『BURN』と『STORMBRINGER』(いずれも’74年)、そして第4期『COME TASTE THE BAND』(’75年)から選曲されている。メンバーはデイヴィッドの他、レブ・ビーチ(g)、マイケル・デヴィン(b)という前作からの継続組に加え、出戻りのトミー・アルドリッヂ(dr)、新加入のジョエル・ホークストラ(g)という顔ぶれだ。

この手のリメイクは賛否を呼ぶのが常だが、本作は恐らく大半の人が“年輪を重ねたベテランによる新解釈”として楽しめるのではないか。アレンジの傾向を見ると、まず低めのKeyに設定されたことでリフに重厚感が加味。「Burn」や「Lady Double Dealer」といったスピード・ナンバーにおいては現代的なドライヴ感も加わり、ライヴでの盛り上がりが容易に想像できる。面白いのは原曲に漂っていたファンキー要素が排除されていることで、「Sail Away」などは超シリアスなバラードへと劇的に変貌。全体的に真面目過ぎる気がしないでもないが、このバンドのファンから文句が出ることはないだろう。レブ&ジョエルは両者ともタッピング巧者であることもあり、どちらがどこを弾いているか今ひとつ分からないが、派手過ぎず抑え過ぎない良いバランスだ。
(坂東健太)