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セイモア・ダンカン・マニアック

セイモア・ダンカン社のスタッフの証言を素に、個性豊かなラインナップの数々を分析するコラム『セイモア・ダンカン・マニアック』をヤング・ギター本誌にて連載中。毎月紹介したピックアップのサウンド・サンプルがここで聴けます!

第9回:SH-1 ’59 Model、SH-PG1 Pearly Gates、APH-1 Alnico II Pro

SH-1 '59 Model

“P.A.F.”と呼ばれるギブソンのオリジナル・ハムバッカーは、様々なギタリストの名演を支えてきた伝説的名機として知られるピックアップ。その開発者であるセス・ラヴァーに教えてもらった公式な仕様を基に、研究を重ねることで開発されたのが、'79年に発表されたこの“'59 Model”だ。オリジナル“P.A.F.”のマグネットは生産時期によってアルニコIIとアルニコVが混在していたが、“'59 Model”に関してはアルニコVのみを使用。また大音量での演奏を想定し、ハウリングを抑えるための含浸処理が施されている。

サウンド・サンプル 試聴

サンプル音源 1:クランチ

(リア)0:00〜0:10
(ミックス)0:10〜0:20
(フロント)0:21〜0:36

アンプのセッティング

SH-1 '59 Model 仕様

●ポジション:ネック(SH-1n)、ブリッジ(SH-1b)●マグネット:アルニコVバー ●直流抵抗:7.43kΩ(ネック)、8.13kΩ(ブリッジ)●レゾナント・ピーク:6.80kHz(ネック)、6.00kHz(ブリッジ)●ベース:6、ミドル:3、トレブル:8 ●ケーブル:1コンダクター&網シールド or 4コンダクター ●出力:普通 ●価格:¥18,900(1コンダクター)、¥23,100(4コンダクター)

SH-PG1 Pearly Gates

ZZトップのギタリスト、ビリー・ギボンズが所有する’59年製ギブソン・レスポールに搭載されていた“P.A.F.”を詳細に計測することで作られたピックアップ(’84年発表)で、そのギターのニックネームをそのままもらう形でモデル名が付けられた。アルニコVよりも磁力の弱いアルニコIIがマグネットとして使われており、ブライトかつクリスピーなサウンドが特徴となっている。セイモア・ダンカン氏曰く、ZZトップの楽曲「La Grange」のトーンをそのまま複写したサウンドとのこと。

サウンド・サンプル 試聴

サンプル音源 2 クランチ

(リア)0:00〜0:10
(ミックス)0:10〜0:22
(フロント)0:23〜0:35

アンプのセッティング

SH-PG1 Pearly Gates 仕様

●ポジション:ネック(SH-PG1n)、ブリッジ(SH-PG1b)●マグネット:アルニコIIバー ●直流抵抗:7.30kΩ(ネック)、8.35kΩ(ブリッジ)●レゾナント・ピーク:7.50kHz(ネック)、6.50kHz(ブリッジ)●ベース:6、ミドル:5、トレブル:9 ●ケーブル:4コンダクター ●出力:普通 ●価格:¥18,900

APH-1 Alnico II Pro

“Pearly Gates”と同じ時期に発表された、兄弟分的な性格を持つピックアップ。こちらもアルニコIIマグネットが使用されているが、若干出力が高められており、ワイヤーに用いる絶縁材も異なるものが用いられている。“Pearly Gates”と比べて高音域が少し抑え気味で、引っ掛かりのないスムーズなトーンが特徴。スラッシュがガンズ・アンド・ローゼズ時代から長い間愛用していたことでも有名。

サンプル音源 3 クランチ

(リア)0:00〜0:08
(ミックス)0:09〜0:18
(フロント)0:20〜0:33

アンプのセッティング

APH-1 Alnico II Pro 仕様


●ポジション:ネック(APH-1n)、ブリッジ(APH-1b)●マグネット:アルニコIIバー ●直流抵抗:7.60kΩ(ネック)、7.85kΩ(ブリッジ)●レゾナント・ピーク:7.10kHz(ネック)、6.70kHz(ブリッジ)●ベース:7、ミドル:4、トレブル:8 ●ケーブル:4コンダクター ●出力:普通 ●価格:¥18,900

セイモア・ダンカン公式サイト

日本語:ESP | Seymour Duncan
英語:Seymour Duncan

試奏者及びレコーディング環境について

藤岡幹大

幅広いプレイ・スタイルを持つ実力派天然系ギタリスト。音楽学校MI JAPANにて教鞭を振るう他、BABYMETALなどのサポートでも活躍中。著書『アドリブ・ギター虎の巻』シリーズは累計10万部超!

ギターはナビゲーターの“LP”シェイプおよび“ST”シェイプを使用。
ピックアップの交換作業は、ESPギタークラフト・アカデミーの林 宏樹先生が担当。ギターの調整は各ピックアップのキャラクターに合わせて、臨機応変に変えてもらった。

アンプはマーシャルJVM410H を使用。レコーディング時はスピーカー・キャビネットを使用せず、リア・パネルに搭載されているEMULATED LINE OUTの信号から、直接レコーダーに接続した。