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B’z 30th Year Exhibition “SCENES” 1988-2018、後期展示が5月11日より開催!

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B’zが1988年にデビューして以来、今年で30周年を迎える。それを記念した一大エキシビション、B’z 30th Year Exhibition “SCENES” 1988-2018の後期の展示が、5月11日よりスタートした。今回見ることができるのは30年の歴史のうち2003年から2018年までの15年間分で、その見所を下で詳しく紹介させていただこう。なお、既に終了している前期(1988年から2002年までの軌跡)に関するレポートも、こちら(https://youngguitar.jp/201804/artists/bz-30th-year-exhibition)に掲載している。先にご覧いただければ流れが詳細に分かってベターかと思われるので、未読の方はぜひ。

まず復習させていただくと、このエキシビションではB’zの長い歴史で使用された楽器、衣装、ステージ模型や設計図…など、本来なら制作に携わるスタッフしか目にすることのできない様々なアイテムの他、メンバー自身の私物、直筆の歌詞や譜面といった貴重品が数多く展示されている。さらに現在までに公開されて来たミュージック・ビデオやライヴ映像も上映される他、会場内に設営されているシアターでは“B’z SHOWCASE 2017 -B’z In Home Town-”と題された特別映像を鑑賞することもできる。これは昨年夏に開催された小規模ホール・ツアー“B’z SHOWCASE 2017 -B’z In Your Town-”の、豊中公演と津山公演(それぞれ松本孝弘と稲葉浩志の故郷)の模様をダイジェストでお届けするもので、もちろん本邦初公開だ。

ちなみにファンならご存知の通り、SNSでの呼びかけを通じて発見され、約20年ぶりに松本孝弘の元に戻って来た、ピンク色のアーニーボール・ミュージックマン製ギターももちろん展示されている。さらには何と、今年夏に開催される30周年ツアー“B’z LIVE-GYM Pleasure 2018 -HINOTORI-”に先駆けて、そのタイトルになっている未発表の新曲「HINOTORI」の譜面と歌詞の一部を先行公開! リリース前の楽曲でこのようなことを行なうのは、彼らの歴史上もちろん初めてであり、長いロック・ヒストリーの中でも珍しいことなのではないだろうか。

★会場入り口〜ゴールドディスクエリア

会場の入り口では当エキシビションの巨大なロゴと共に、松本孝弘と稲葉浩志がお出迎え。ちなみに松本がここで手にしているのは、今年発表されたギブソン・カスタム・ショップ製最新シグネチュア・モデル“Tak Matsumoto Les Paul Standard Canary Yellow 2018”だ。このカラーはもちろん、1999年に誕生した彼のギブソン製初シグネチュアと同様のもの。長い歴史を振り返る当エキシビションに合致したチョイスが流石!

そして長い通路を経て最初に到着するのは、B’zはもちろん松本孝弘と稲葉浩志のソロ作品も含む、合計113枚のゴールドディスクが展示されたエリア。ここまでは前期の展示と同じだが、一度目にした方も自身のB’zに関する思い出と照らし合わせつつ、今一度じっくりご覧いただきたい。

★HISTORYエリア

B’zが歩んで来た歴史のうち、2003年から2018年までのバイオグフラフィを、各時代の象徴的な2ショット写真と共に掲載。2003年の時点でキャリアは既に15年…、そこから現在にかけてどんどん深みと渋みを増して行く彼らの姿は、実に魅力的だ。

★レコーディングスタジオエリア

B’zが普段よく使用するレコーディング・スタジオの写真を背景に、ギターを中心とする使用楽器を展示。1999年にギブソンのシグネチュア・アーティストとして認定されて以降、松本孝弘のギターはもちろんギブソンが中心となっているが、その中にラウドネスの高崎 晃からプレゼントされたキラー・ギターズの“KG-PRIME Original”が並んでいることに、古くからのファンなら感慨を憶えるのではなかろうか。また中心近くに置かれている白と青でカラーリングされたアンプや、その足下付近に置かれたエフェクターのいくつかは、B’zを長年に渡ってサポートし続けるFATのテック・チームが手がけたものだ。

右端が高崎 晃から贈られたキラー“KG-PRIME Original”で、ゴールド・カラーは松本によるリクエストだとか。他の3本はすべてギブソン・カスタム・ショップ製で、右からそれぞれ2005年頃から用いられている“Tak Matsumoto Double Cutaway”のプロトタイプ、2002年〜2003年のツアーなどで用いられた“Tak Matsumoto Les Paul Tak Burst”、1999年に発表された最初のシグネチュア・モデル“Tak Matsumoto Les Paul Canary Yellow”。

アルバム『DINOSAUR』(2017年)のレコーディングにも用いられたフェンダー“Showman”アンプは、稲葉から松本へ誕生日プレゼントとして贈られたもの。その下の白と青のアンプはFATによるオリジナル・モデルだ。右端のギターは1990年代に松本が愛用し、近年再び最前線へ復帰したという“Les Paul Gold Top 1957 Reissue”(1991年製)。左端のギターは松本が所有する1959年製レスポールを精密に3Dスキャニングして再現した、“Tak Matsumoto 1959 Les Paul”のプロトタイプ。

ペダル類は左端がジム・ダンロップ製シグネチュア・ワウ“TM95”で、そこから時計回りに、FAT“515W”(フィックスド・ワウ)、同“318C”(コーラス)、コルグ“DT-10”(チューナー)、FATが改造したBOSSのヴォリューム・ペダル。

左端に置かれた稲葉浩志のギターはギブソン“J-200”で、“B’z LIVE-GYM ’99 -Brotherhood-”にて使用された他、様々なレコーディングで活躍。

★楽器エリア

松本孝弘の所有するギターの中でも、特に希少価値の高いヴィンテージものを展示。前期から引き続いて1954年製フェンダー・ストラトキャスター(シリアル・ナンバー#1090)を見ることができる他、ここまでの解説で何度か登場した1959年製ギブソン・レスポールも初公開。また近年松本が頻繁に使用する、“Les Paul Standard”として1961年に発表された当時の初期型SG、2008年製のフライングV50周年モデルも展示されている。

ヴィンテージ・ギターの中でも最高峰の価値を持つ、1959年製ギブソン・レスポール。レコーディングで実際に使用するため、ナットやペグ類は交換されており(オリジナルのパーツは別で保管されているはず)、その他の細部も隅々までメンテナンスが行き届いている。

松本孝弘の代名詞的なソロ楽曲「#1090 〜Thousand Dreams〜」の曲名の元となった、シリアル・ナンバー#1090のフェンダー・ストラトキャスター。特に生産数が少ない1954年製で、言うまでもなく超貴重。

1961年製のSG初期型モデルで、当時は“Les Paul Standard”として発表され、後に名称変更された。もともとサイドウェイズ・ヴィブラートと呼ばれるトレモロ・ユニットが搭載されていたようで、それを取り外してチューン・O・マティック・ブリッジに交換した跡が残っている。

2008年、ギブソン・フライングVの生誕50周年記念モデルとして発売された“FlyingV 50th Anniversary”。コリーナ材から生まれる図太いサウンドが特徴で、最新アルバム『DINOSAUR』のタイトル曲のレコーディングでも使用された。

★ライヴステージエリア

写真の通り、松本&稲葉が使用して来た機材がライヴ・ステージさながらの迫力で展示されている。ここでの目玉は先述の通り、約20年の時を経て松本の手に戻ったピンク・カラーのアーニーボール・ミュージックマン“EVH”モデルで、他にも“Tak Matsumoto Double Cutaway”のレア・カラー&レア・ペイント・モデルなども見ることが可能。またスピーカー・キャビネットに関しては、当エキシビションの開催期間中にサイレント・オークションが行なわれ、落札金額のすべてが松本にゆかりのある音楽活動普及支援機関へ寄付されるとのことだ。

ド派手に光るお立ち台の間には、“B’z LIVE-GYM Pleasure 2013 -ENDLESS SUMMER-”にて使用された、緑色に光る稲葉のオリジナル・マイク・スタンドが。その後ろにあるフライングVは、稲葉が所有するハーレー・ダビッドソンと同じ色にペイントしたカスタム・モデル。


稲葉用マイク・スタンドの下に置かれているこれは、“志”の文字が入れられたオリジナルのブルースハープ・ホルダー(奥)とドリンク・ホルダー(手前)。


赤、茶、青という3色が並んだ“Tak Matsumoto Double Cutaway”。まず写真左端は「愛のバクダン」のミュージック・ビデオで観ることができるチェリー・レッド・カラーのプロトタイプだ。中央は“B’z LIVE-GYM 2005 -CIRCLE OF ROCK-”他で使用されたブラウン・サンバースト・カラーのモデルで、ヘッド裏にTM5001のシリアル・ナンバーが入れられたもの。右端は2011〜2012年に活躍したアクア・ブルー・カラーのモデルだ。

左端は『GO FOR IT, BABY -キオクの山脈-』のアーティスト写真で松本が手にしている“Tak Matsumoto Double Cutaway Custom”で、ボディーのみならずネック裏やヘッドにも鮮明なファイヤー・ペイントが施されている。中央は2007年頃に制作されたプロトタイプだが、公に展示されるのは今回が初。右端のホワイト・カラーのモデルは2006年〜2007年頃に用いられたプロトタイプで、珍しくEMGのアクティヴ・ピックアップが搭載されている。

左端は希少なコリーナ材を用いた“Tak Matsumoto Double Cutaway Custom”で、“B’z LIVE-GYM 2010 -Ain’t No Magic-”にて使用された。中央は2008年のメイン・ギターであるアンティーク・ゴールド・カラーのモデルで、大胆なクラック処理を施したヴィンテージな外見が特徴。右端も2008年からメイン扱いされ、現在のレコーディングでも欠かせない1本であり、ブラック・ボディーにホワイト・バインディングという仕様がレスポール・カスタムを思わせる。

2本の“Tak Matsumoto Firebird”は松本シグネチュアの4代目として開発されたもので、レスポール・タイプのヘッドを採用し、ボディーを通常に比べて97%の大きさにアレンジ、ジョイントをセット・ネックにするといった独自仕様が満載されている(中央がプロトタイプ初号機、左端が3号機)。右端が今回の目玉の1つである、約20年ぶりに松本の元に戻ったアーニーボール・ミュージックマン“EVH”。通常ならエディー・ヴァン・ヘイレンのサインが入れられているヘッド先端部分に、“GO NO FURTHER”と書かれたオリジナル・ロゴが入れられているのが特徴だ。

ステージ中央には松本がライヴ・ステージで使用して来た歴代のスピーカー・キャビネットが鎮座。左端からそれぞれ、2003年に用いられたボグナー製(上に松本の私物であるデビルマンのフィギュアが乗っている)、2013年から2017年まで用いられているKEIHINJIMA-LAB製(FAT内の別ブランド)、2008年に用いられたKEIHINJIMA-LAB製(内部が透けて見えるクリア仕様!)、2006年から2007年にかけて用いられたボグナー製…となっている。

★ビデオエリア & 衣装展示エリア1

巨大な空間を活かして壁面や天井から吊るされたスクリーンでは、今回の展示に関連したミュージック・ビデオやライヴ映像が上映されている。さらにその奥では、2003年から2009年までに使用された松本&稲葉の衣装類が展示。ここにはライヴ・ツアーのステージで用いられたものだけでなく、ミュージック・ビデオの撮影だけに使われたもの(つまり着用されたのは1回きり)も含まれている。良コンディションのまま保管していたスタッフに感謝!

2003年から2004年にかけての衣装。“B’z LIVE-GYM The Final Pleasure “IT’S SHOTIME!””や、“B’z LIVE-GYM 2003 -BIG MACHINE-”、TMGの“Dodge The Bullet”ツアー、稲葉浩志の2004年ソロ・ツアーなどで使用。

2005年から2006年にかけての衣装。“B’z LIVE-GYM 2005 -CIRCLE OF ROCK-”、“B’z LIVE-GYM 2006 -MONSTER’S GARAGE-”などで使用。

2007年から2008年にかけての衣装。“B’z LIVE-GYM 2008 “ACTION””、“B’z LIVE-GYM Pleasure 2008 -GLORY DAYS-”などで使用。

2009年、“B’z SHOWCASE 2009 -B’z In Your Town-”にて使用された衣装。

★ステージ模型エリア

B’zならではのエンターテイメント性あふれるステージ・セット…、その製作前に描かれた緻密な設計図や、実際の縮尺をイメージできる小型模型などを展示。今回は新たに“B’z LIVE-GYM 2005 -CIRCLE OF ROCK-”で用いられた、前代未聞の円形回転ステージの詳細を見ることができる。また額に入れられた美麗なライヴ写真やアーティスト写真の数々は、一部を物販エリアで購入することが可能だ。

★衣装展示エリア2

こちらには2010年以降の衣装を展示。昨年末から今年頭にかけて行なわれた最新ツアー“LIVE DINOSAUR”で使用されたものも見ることができる。

2010年から2011年にかけての衣装。“B’z LIVE-GYM 2010 “Ain’t No Magic””、“B’z LIVE-GYM 2011 -C’mon-”、『さよなら傷だらけの日々よ』ミュージック・ビデオなどで使用。

2012年から2013年にかけての衣装。“B’z LIVE-GYM 2012 -Into Free-”、“B’z LIVE-GYM Pleasure 2013 -ENDLESS SUMMER-”、千葉QVCマリンフィールドで行なわれたエアロスミスとの共演“AEROSONIC”などで使用。

2014年から2015年にかけての衣装。“Tak Matsumoto LIVE 2014 -New Horizon-”、“Koshi Inaba LIVE 2014 〜en ball〜”、“B’z LIVE-GYM 2015 -EPIC NIGHT-”などで使用。

2016年から2018年にかけての衣装。“Tak Matsumoto Tour 2016 -The Voyage-”、“Koshi Inaba LIVE 2016 〜en III〜”、“B’z LIVE-GYM 2017-2018 “LIVE DINOSAUR””などで使用。

★松本孝弘エリア、稲葉浩志エリア、HINOTORI

直筆譜面や歌詞、松本&稲葉の貴重な私物や創作ノートなどを展示。もちろんその内容は前期からガラリと入れ替わっている。ここで真っ先にチェックすべきは未公開楽曲「HINOTORI」の譜面&歌詞の一部で、今夏開催される30周年ツアー“B’z LIVE-GYM Pleasure 2018 -HINOTORI-”に先駆けたものだ。ちなみに譜面の片隅には、“Love Phantom Opus 2”との副題が…。これが意味するところは、果たして!?

B’z 30th Year Exhibition “SCENES” 1988-2018 後期開催概要

〈会期〉
●後期(2003-2018)……2018年5月11日(金)〜 6月15日(金)

〈会場〉
●有楽町インフォス1F
東京都千代田区丸の内3-8-3

〈開館時間〉
●平日……11:00-21:00
●土・祝日中日……10:00-21:00
●日・祝日……10:00-20:00

〈入場料金〉
●平日……入場料無料(入場整理券でのご入場となります)
●土日祝日
○前売……大人・専門学校・大学生以上¥1,500(Goods付)、4歳以上〜中高生¥1,200(Goods付)
○当日……大人・専門学校・大学生以上¥1,700(Goods付)、4歳以上〜中高生¥1,400(Goods付)

〈シアター鑑賞料金〉
○前売……大人・専門学校・大学生以上¥800、4歳以上〜中高生¥500
○当日……大人・専門学校・大学生以上¥900、4歳以上〜中高生¥600

〈オーディオガイド料金〉
松本孝弘・稲葉浩志による展示物の解説
○前売……¥500
○当日……¥600

※詳細はオフィシャル・サイトへ
https://bz-vermillion.com/exhibition/