SECOND COMING／STRYPER

約22年ぶりの日本公演となった“LOUD PARK 11”で存在感のあるパフォーマンスを見せつけた、結成30周年を迎えるアメリカの４人組によるセルフ・カヴァー・アルバムで、楽曲は初期３作品からセレクト。黒と黄のストライプ柄を押し出したヴィジュアルが象徴的なバンドだが、叙情味のあるキャッチーなメロディー・ライン、ライヴでの再現性も高い壮大なクワイアなどを配した、適度なポップさをもったHR/HMチューンの魅力こそが、彼らが長きに渡って支持されている理由だ。原曲に忠実なアプローチで臨んだ本作からも、その本質を再確認できるだろう。２つの新曲も違和感なく溶け込んでいる。
（土屋京輔）