アーティスト名 | KATAKLYSM カタクリズム |
---|---|
アルバム名 | WAITING FOR THE END TO COME ウェイティング・フォー・ジ・エンド・トゥ・カム |
Amazonでチェック |
カナディアン・デス代表として第一に挙がる名ではないかもしれないが、最高度にダーティなデス・ヴォイスとブラスト・ビートで20余年に渡りマニアの崇拝を惹きつけて止まぬ古豪が放つ11作目。激重グルーヴやメロディック路線の試行錯誤も経験済みながら、近作ではそれらすべてが渾然一体化。爆走と悲壮な情感が分かち難い“煽りのメロデス”がここにある。ドラマーは過去幾度か替わっており今回も新メンバーなのだが、相変わらず真っ先に耳を捉える凶悪無慈悲なビート旋風。軸がブレないのは創始以来不動のリフ・メイカー:J-F・ダジュネ(g)のブラストを必須で要求するデス・メタル美学の固さゆえ。
(平野和祥)