アーティスト名 | FEEDER フィーダー |
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アルバム名 | TORPEDO トーピドゥー |
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国内勢にも影響を与える、ポスト・グランジ世代を代表するUKバンドの11th。初期の空気感を手繰り寄せた『TALLULAH』(’19年)の瑞々しいメロディー感は継承しつつ、ブラック・サバスのうねりやデフトーンズの轟音にも似た重心低めのギターを、転調にアクセントにと巧みに織り込み、緩急を付けて聴かせる楽曲が粒揃いで歯ごたえ抜群だ。ヘヴィさとキャッチーさのバランスが秀逸だが、このビター&スウィートの複合感こそ彼らの魅力だろう。グラント・ニコラス(vo, g)のファズを用いた“音の壁”のようなモダンな音作りに惚れ惚れするし、トーン・チェンジで曲の景色を一変させる手腕は本当にマジカル。
【文】菅原健太