ヤング・ギター7月号にて展開している『ブルースを弾き倒せ!!』大特集。誌面では110ページ以上にわたって、熱きブルースの良さをお届けしているが、目玉となるインタビュー企画ではYGでも人気の高いギタリストたちが、それぞれのブルース論を語っている。
その中で下記の5名には、言葉だけでなく実際にブルースをアドリブで弾いてもらう映像の撮影にもご協力いただくことができた。それぞれ、(基本的には)YG編集部で用意したバック・トラックに合わせて12小節のブルースを2回、好きなように弾いてもらっている。
また、誌面ではこれらのプレイの中から興味深い箇所をセレクトして、奏法分析も行なっている。ぜひ参考にして、自らのブルース・プレイに取り込んでみよう!
Doug Aldrich ダグ・アルドリッチ
感情の赴くまま、豪快にギター・ソロを弾き倒すダグ・アルドリッチ。そのスタイルの根底にブルース・ロックがあることは誰の耳にも明らかだろう。
動画の冒頭ではソロ中で使用したスケールについて触れているが、「ブルースにルールはない」という誌面インタビュー中での言葉通り、ブルース・スケールを中心としながらも、そこに含まれるメジャー/マイナー・ペンタトニックやドリアン・スケールを状況に応じて使い分けていることに注目だ。
George Lynch ジョージ・リンチ
独創的テクニックの使い手としてリスナーを魅了する一方、自由気ままに己の音楽性を拡散させるジョージ。その予想外なサウンド変化の軸になっているのは、あくまでブルースだ。
そんなジョージが披露してくれたソロは、彼ならではのコード解釈によるプレイ。ジャック・オフ・ヴィブラートなどに“らしさ”が出ている巨匠式ブルース・ソロを楽しんでもらいたい。
Paul Gilbert ポール・ギルバート
YGで用意したバッキング・トラックを使ってブルースを弾いてもらえませんか?とオファーしたところ、「だったら自分でトラックを作って弾く!」と本気のプレイ動画を提供してくれたポール。ドラムやベースをプレイする様子もバッチリ映像に収めてくれた。コードやテンポは、他のトラックとほぼ同様だ。
彼は近年のソロ活動で“歌う”ギター・プレイに開眼しているが、そんなスタイルに目覚めたのはブルースを探求したからだ…と、今月号のインタビューでも話してくれた。
Michael Angelo Batio マイケル・アンジェロ・バティオ
シカゴ生まれの“アンジェロ先生”は2本のギターが接合された伝家の宝刀:ダブル・ギターを使っての参戦! きわめてオーソドックスなマイナー・ペンタトニックの音使いながら、コードの響きも考慮したフレーズが特徴だ。誌面のインタビューによると、プレイそのものよりも「右側から左側のギターへいかにスムーズに移行するかをしっかり練る必要があった」とのこと。
Norifumi Shima 島 紀史
決してブルースマンを名乗らずとも、俺たちにもブルースのスピリットはある! それを証明すべく、コンチェルト・ムーンの島 紀史がリッチー・ブラックモア直系のブルース・ソロを弾き倒し! 演奏後のトークも必見だ。
さらに、島とI Don’t Like Mondays.のChojiが、ゲイリー・ムーアをはじめとするブルース・プレイヤーを語り倒すインタビューをウェブのみで掲載しているので、こちらも合わせてお楽しみいただきたい。
インタビュー:
島 紀史&アイドラ Choji対談:俺たちのブルース魂!