【蔵出し機材レポ】増崎孝司@Being Guitar Summit 2022.10.4

【蔵出し機材レポ】増崎孝司@Being Guitar Summit 2022.10.4

昨年10月、ビーイング所属バンドで活躍するギタリスト4人が一堂に会し怒涛のセッションを繰り広げる“Being Guitar Summit”の、記念すべき第10回公演が行なわれた。ここではビーイングのご厚意により、10月4日公演時にセッティングされていた各ギタリスト(増崎孝司、五味孝氏、柴崎 浩、AKIHIDEのレギュラー陣にゲストの山本恭司を加えた5人)の機材写真を提供していただいたので、少し遅くなってしまったが蔵出し機材レポートをお届けしよう。まず第1回は増崎孝司(DIMENSION、B.B.クィーンズetc.)から。

Guitar 1 – Xotic“XTC-1”

Xotic - XTC-1

2022年の6月辺りから、メインの1本となっているエキゾティック“XTC-1”。鮮やかなヴィンテージ・トーンをモダンな最新技術で実現する“California Classic”シリーズのモデルで、定番のバタースコッチ・ブロンド・フィニッシュを採用し、ボディーの外周部分や金属パーツなどに控えめなエイジング処理が施されている。ネックにはローステッド・メイプルが用いられており、ヘッド部分に浮き出た濃い木目が、木材自体の品質の高さをうかがわせる。

Guitar 2 – Three Dots Guitars “S”

Three Dots Guitars - S

増崎自身がプロデュースした新進気鋭のギター・ブランド、Three Dots Guitarsのフラッグシップ・モデル“S”。見ての通りフェンダー・ストラトキャスターの影響化にあるギターだが、通常よりもわずかに小ぶりなボディー・サイズ、非対称ネック・グリップ、ヒールをカットしたネック・ジョイント、弦落ちを防ぐ10.8mmピッチの特注トレモロ・ユニット…などなど、様々な工夫が随所に凝らされている。ピックアップに関しては、通常の市販品はシングル・サイズのツイン・ブレード・ハムバッカーをブリッジ・ポジションに採用しているが、こちらのギターにはいわゆるフル・サイズのカヴァード・ハムバッカーを搭載。カラーは控えめで美しいAsh Blueだ。

Guitar 3 – Three Dots Guitars “SH”

Three Dots Guitars - SH

こちらも1本前と同じく、増崎プロデュースのギター・ブランド:Three Dots Guitarsによるギターで、モデル名はセミ・ホロウの頭文字から取った“SH”。増崎自身が過去に所持し印象に残っている1964年製ギブソン“ES-335”の雰囲気が再現されているという。ピックアップ・セレクターには特殊な6ウェイ・スイッチが用いられており、ブリッジ/ミドル/ネックという通常の3ポジションに加え、それぞれのコイル・タップ・サウンドも得ることが可能。また低域から高域まで、あらゆる位置でストレスフリーな演奏性を実現したネック・グリップも特筆点のひとつだ。

Amp & Cabinet – Magnatone “Super Fifty-Nine M80” / CUSTOM AUDIO AMPLIFIERS Cabinet

アンプ&ギター
マグナトーン製ヘッド・アンプ、CAJ製キャビネット

アンプ・ヘッドはマグナトーンの80周年記念モデル“Super Fifty-Nine M80”で、出力は45W、真空管は12AX7(プリ)×4本とEL34(パワー)×2本を搭載。ビリー・ギボンズが愛用するゲイン高めの“Super Fifty-Nine Mark I”と、ジェフ・ベックが長年使用するゲイン低めの“~Mark II”のサウンドを両立したものだが、本来シングル・チャンネルを至高のものとするマグナトーンの美学に則り、ゲイン・ステージのみを切り替えられるような構造となっている。

そのヘッドと組み合わされているキャビネットは、増崎が既に十数年愛用し続けているカスタム・オーディオ・アンプリファイアーズの2×12”モデル。ジェンセン製スピーカーを2発搭載しており、柔らかさとエッジ感を両立した少し明るめのトーンを持つとのこと。

Pedalboard

ペダルボード

増崎の足元に置かれたペダルボード。まず右端の列には上から下に向けて、ワンプラー・ペダルズ“Pinnacle Deluxe”(オーヴァードライヴ)の初代ヴァージョン、DOD“Looking Grass”(オーヴァードライヴ)、サー“Woodshed Comp”(コンプレッサー)が並ぶ。ボード中央に鎮座するのはフラクタル・オーディオ・システムズ“FX8”(マルチ・エフェクト)。左端はBOSSのヴォリューム・ペダルだ。

INFO

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