QUEEN OF TIME／アモルフィス

フィンランドのフォーキーでプログレッシヴ、メランコリックでサイケなデス・メタラーの第13作。ベースが交代し、元メンバーでバレン・アース等にも籍を置くオーリ・ペッカ・ライネが再加入。『ECLIPSE』（’06年）以来の流れを踏襲しつつも、実験的手法を更に開花させ、恐らく再びオーケストラを起用し、クワイアも導入して、より壮大かつ荘厳な曲想へと到達している。「The Way」や「Alone」でお馴染みの浮遊ギター、もはや定番のシタールやサックス、フルートに加えてフラメンコ・ギター入りのエキゾティックなナンバー、A・V・ヒェルスベルヘン（vo）をゲストに迎えての優美なメロディー展開にも要注目！

【文】奥村裕司