GOD IS PARTYING/アンドリューW.K.:ギターを携え、ロックの王道を歩む6作目

GOD IS PARTYING/アンドリューW.K.:ギターを携え、ロックの王道を歩む6作目
アーティスト名ANDREW W.K.
アンドリューW.K.
アルバム名 GOD IS PARTYING
ゴッド・イズ・パーティイング~神童乱舞

CD | キングレコード | 2021年9月10日発売

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アンドリューW.K.1人が全パートを担当の6作目。良質なメロディーで天下を獲った“兄貴”ならではの良質なリフが威風堂々と並び、力強く前向きな歌メロとともに彼のギター捌きも聴きものの高品位なロック/メタル盤だ(多重録音や古風なシンセも用いての広がりのある音像はアメリカン・プログレ・ハードの21世紀メタル版という趣き)。かつて一本指奏法なる奇策を披露していた彼が、今やギタリスト然とした単音リフ/リックを弾き、「My Tower」の長尺ソロを筆頭とする叙情的なリードではギターを泣かせ、トリルも印象的とは何とも感慨深いが、彼は昔の彼ではない。ギターを携えロックの王道を歩む。

【文】菅原健太