アーティスト名 | TEN テン |
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アルバム名 | ILLUMINATI イルミナティ |
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英国産叙情派ハード・ロッカーによる通算12作目。作詞/作曲/プロデュースを一手に担うゲイリー・ヒューズが独特の湿った英国ヴォイスで歌う、マイルドな哀愁メロディーの魅力を主軸に据えた“メロディアス”を絵に描いたような理想形美旋律ハード・ロックは本作でも健在。ドラマティックに紡がれるメロディーの質感は正直既視感満載なのだが、それでも耳が引き付けられてしまうのが凄い。いかにもゲイリーらしいアイリッシュ/ケルティックな装いも素敵だ。反面、トリプル・ギター+鍵盤の7人組の大所帯を活かせていないプレイ/プロダクション双方の安直な薄さも相変わらずなのが惜しい。
【文】羽田幸一