ONCE MORE ‘ROUND THE SUN/MASTODON

ONCE MORE ‘ROUND THE SUN/MASTODON

6作目。前作『THE HUNTER』(’11年)は、轟音の混沌の中に埋もれていたキャッチーさを根こそぎ掘り起こして整理し、ギター・リフを中心に据えてハード・ロックの王道に踊り出た衝撃作だったが、メンバー曰く、今作もそれを継承する内容と言う。が、歌メロの分かりやすさは確かに引き継いでいるが、変拍子や転調の多さ、リフの上に重ねられた細やかな装飾プレイなどのアンサンブルの濃密さ、そして数曲における初期作っぽいハードコアな感触は、前作で前進し過ぎたがゆえの揺り戻しのように感じられた。デビューから10年を過ぎたこともあって、一度キャリアを総括しようという気分が働いたのかもしれない。
(菅原健太)