THE CURSE WITHIN/NO RETURN

THE CURSE WITHIN/NO RETURN

仏産ベテラン・デスラッシャーの11作目。コロナー(スイスのテクニカル・スラッシュ・バンド)の弟分と呼ばれたデビューから30年近く経つが、突撃リフとテクニカル&メロディックなソロの両方をコナすアラン・クレマン(g)が不動であるため、ドラマティックかつ押せ押せの基本姿勢にはまったく衰えが感じられない。それどころかセカンド・ギタリストを取っ替え引っ替えしつつ、この10年ほど次第に強めてきたメロディック・デス指向も前作で遂に完成の域に。今回またセカンド・ギタリストが替わっているものの、ギター2本で描き出す悲壮感の描写はいっそう強化されている。もはや立派なメロデス達人。
(平野和祥)