4 1/2／スティーヴン・ウィルソン

現代プログレ・シーンを率いるスティーヴン・ウィルソン（vo, g, etc.）の最新ソロ作。５枚目ではあるが、タイトルが示す通りEPに近い形態で、６曲を収録している（日本盤にはボーナス１曲追加）。前作『HAND. CANNOT. ERASE.』（’15年）の制作時にレコーディングされたものが中心だが、書かれた時期にはバラつきがあり、参加ミュージシャンも様々。軽妙なロック、チャド・ワッカーマン（dr）などが参加したジャズ風、音の洪水の中を疾走するエレクトロ二クス系…しかしどれもスティーヴンならではの質感に磨き上げられてバランス良く収まり、憂いを帯びたサウンドでリスナーを別世界へと導いてくれる。