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VANDENBERG’S MOONKINGS/VANDENBERG’S MOONKINGS

ヴァンデンバーグズ・ムーンキングス/ヴァンデンバーグズ・ムーンキングス

アーティスト名 VANDENBERG'S MOONKINGS
ヴァンデンバーグズ・ムーンキングス
アルバム名 VANDENBERG'S MOONKINGS
ヴァンデンバーグズ・ムーンキングス


CD | ビクター | 2014年2月19日発売

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’82年にオランダからその名を世界に轟かせたヴァンデンバーグの中心人物として人気を集め、ホワイトスネイクや自己のバンドのマニック・エデンでも活動したエイドリアン・ヴァンデンバーグ(g)。’90年代末から音楽活動を休止し、得意のアートの世界に身を置いていたが、2年ほど前に復帰を決意。ヤン・ホーフィング(vo)を始めオランダの無名ミュージシャンと共に新バンドを結成して、本作をリリースした。
 
アルバムの音楽性はレッド・ツェッペリンやフリーなどからの影響を感じさせるようなブルージーなハード・ロックで、マニック・エデンよりはオーソドックスでメロディアスな楽曲が並ぶ。ホワイトスネイクの『RESTLESS HEART』(’97年)にハード・ロック・フィールを加えたような印象もあるが、アコースティック・ギターを使った曲ではヴァンデンバーグ風の叙情性が感じられるなど、彼ならではの持ち味も随所に発揮されている。シングル・ノートを基本にしたグルーヴィなギター・リフはシンプルでありながらダイナミズムに溢れており、思わずコピーしたくなるプレイも多い。ソロ・パートにはヴァンデンバーグ時代のような構築美はあまりないが、起承転結を意識しつつ、感性に任せて弾いたと思われ、実にエモーショナルだ。ヴィンテージ・アンプやアナログ機材を使った味のあるサウンドも聴き所である。
(Jun Kawai)