アーティスト名 | Veiled in Scarlet ヴェールド・イン・スカーレット |
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アルバム名 | Lament ラメント |
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元サーペントのKeija(dr, key)率いるメロディック・デス・メタル・バンドの5曲入りミニ・アルバム。’16年4月の2ndアルバム『REBORN』のリリース後、ヴォーカルとギターが脱退したが、ゲスト・ヴォーカルを迎えて「まだ死んじゃいない」というところを見せてきた。北欧メロディック・デスを手本としながらも、さらに数歩踏み込んだ緻密で劇的な楽曲展開に翳りはなく、大盤振る舞いされたオーケストレーションを牽引するのは確かにドラムだが、鋭く斬り込んでは甘い旋律で溶かすようなギター・ソロが大いに彩を添えると共に存在感を強く主張している。哀愁と慟哭を紡ぐ抒情の洪水に耳をまかせろ。
【文】小澤明久