SOW THE WIND/WUCAN

SOW THE WIND/WUCAN

ヴォーカルとギターに加えフルートも操る才女、フランシス・トボルスキーをフロントに据えた独ドレスデン出身4人組の1stアルバム(日本盤のみ、’14年のEP『VIKARMA』からの4曲を追加)。サイケ/プログレ/ブルースなどが渾然一体となった’70年代初頭スタイルのニュー・ロック、ヴィンテージ・ハード・ロックである。曲構成は緻密かつ劇的で、ジェスロ・タルばりの笛の音色やテルミンを用いてのスペーシーなSEなどがカルトな風合いも打ち出しているが、ダブっぽいディレイ・ギターのモダンさも興味深く、秋の夜長にもマッチする濃密な聴き応えがある。昨年デビューしたブルーズ・ピルズに匹敵する逸材だ。
(菅原健太)