3日目の1月23日土曜日。例年通り、アーティストを含めて最も来場者が多いこの日は、まさにイベント開催中を通してのハイライト日と言って良い熱気に溢れており、会場内はまさに満員御礼状態! 通路を歩くのにも、気を遣わないと肩と肩がぶつかってしまうほどで、音楽不況/楽器不況と言われて久しい中、これだけ多くの人が集まっていることに、いよいよ不況脱出の兆しをはっきりと感じとることができた。
あちこちのブースで人だかりができており、その人々の向こうにはもちろんアーティストが。残念ながら撮影することができなかった人も含めて、ザック・ワイルド、イングヴェイ・マルムスティーン、マイケル・アモット、スティーヴ・スティーヴンス、スティーヴ・ヴァイ、ケリー・キング、ギルビー・クラーク、クリス・ブロデリック、スティーヴ・モーズ、アルバート・リー、ジョン・ペトルーシ……他にも沢山のギタリストがデモ演奏やサイン会を行ない、ファンとの交流を深めていた。
またこの日の夜は、NAMM関連のイベントとしてシェクターが主催するライヴがコンヴェンション・センターとは別のライヴハウスにて行なわれた。まず、特別ゲストとしてザック・ワイルド率いる“ZAKK SABBATH”が現れ、ブラック・サバス・ナンバーをトリオ編成でプレイ。そしてメイン・アクトとしてアーチ・エネミーが出演! 広い場内はほぼ満員で、アメリカでもいよいよその名を轟かせているアーチ・エネミーは、熱のこもったパフォーマンスで観客を興奮の渦に巻き込んでいた。
なお、それぞれ新しいシグネチュア・モデルを持ったギター・チーム──ニュー・グラフィックのディーン製“Tyrant Battle Axe”で激情の旋律を奏で上げていたマイケル・アモット、特徴的なボディー・シェイプと赤いフィニッシュが印象的なシェクター製“Cygnus JLX-1”で劇的なシュレッドを聴かせていたジェフ・ルーミズともに、ギター・ソロ時には大きな歓声を受けていたことを、最後に特記しておこう。(ライヴ写真はこちら)
660 Guitars 660 Guitars
穴だらけのデザインにびっくり! 多くの人を惹き付けていたこれらのギターは、今年のNAMMでデビューした新ブランド、660 Guitarsから。カラフルに彩られたボディーはアルミニウムを切削加工して作られたもので、3ポンド(約1.3kg)と軽量なのが特長だ。
公式ウェブ:660 Guitars
アリアプロII Aria Pro II
アリアプロIIのブースから。アコースティックはボルトオン・ネック・ジョイントを採用した小振りなサイズの“MSG-05”と、トップにスプルース、サイドとバックにサペリを使った“Meister”シリーズの“ARIA-111”などがディスプレイされていた。海外輸出向けモデルのエレクトリック・ギター“MAC-I”がカラー・ヴァリエーションを交えて展示。
公式ウェブ:Aria Pro II
アリスティディス Aristides
アリウム素材のアリスティディスから、2ハムバッカーの6弦“060”、錆びた鉄のようなテクスチャーで覆われた7弦“070”、8弦の“080”!
公式ウェブ:Aristides
キーゼル/カーヴィン Kiesel / Carvin
昨年よりカーヴィン・ブランドを内包することになったキーゼル・ギターズ。幾つかのシグネチュア・モデルは、ヘッドがカーヴィンのロゴからキーゼルのロゴへと変更されている。また、注目を集めていたのが初登場となるジェイソン・ベッカーのヘッドレス・ギターだ。
公式ウェブ:Kiesel
ドラゴンフライ dragonfly
ダウン・チューニングを程よいテンション感で弾くことができる666mmのロング・スケールを用いたドラゴンフライのギター。“Border”や、特殊な材をトップに用いた“Border Custom”が展示されていた。
公式ウェブ:dragonfly
フラマス Framus
ドイツの楽器メーカー、フラマスのブース。最初の2本はカスタム・ショップによるマスタービルト・モデルで、それぞれウルフ・ホフマン(アクセプト)とデヴィン・タウンゼンドのシグネチュア。続いて、クロームとオレンジのコントラストが印象的なスティーヴィー・サラス仕様の“Idolmaker”、アーケイン“PX-90”をブリッジに搭載したフィル・エックスの新モデル“Phil XG”、3ハムバッカー&ナチュラル・サテン・フィニッシュの“Idolmaker”だ。
公式ウェブ:Framus
ギルフォード・ギターズ Guilford Guitars
ギルフォード・ギターズはアメリカのジョン・ギルフォードが設立したギター・メーカーで、かつてレーサーXのブルース・ブイエが使用していた。こちらのモデル“RX-88”は、そのブルースが同バンド在籍時の’80年代に使用していたギターをベースに開発が進められ、当時を彷彿とさせる仕上がりになっている。ピックアップはリアにセイモア・ダンカン“JB”、フロントに同“SM3 Mini”を搭載。
公式ウェブ:Guilford Guitars
ジェームス・タイラー・ギターズ James Tyler Guitars
メタリックなフィニッシュが目映い“Ultimate Weapon”シリーズ、ジェームス・タイラー・ジャパン製の“Classic”“Studio Elite HD”などを展示!
公式ウェブ:James Tyler Guitars
ナッグス・ギターズ Knaggs Guitars
リニューアルしたスティーヴ・スティーヴンスのシグネチュア、“SSC”は“デュアン・オールマン・フィニッシュ”ヴァージョンや、ダークなフレイム・トップなど、高級感のあるフィニッシュだ。ほかに“Choptank”と“Severn”のホロウ・ボディー・ヴァージョンも登場。横のミニチュア・ギターも気になる…!
公式ウェブ:Knaggs Guitars
オベーション Ovation Guitars
ブランドの50周年を記念するスペシャル・モデルの数々が展示されていた、オベーションのブース。カーボン・ファイバーの“Adamas”のプロトタイプも。
公式ウェブ:Ovation Guitars
プロヴィデンス Providence
プロヴィデンスから、音質を損なわずにギターの信号をロー・インピーダンスに変えるアクティヴ・サーキット“Vitalizer-G1”を内蔵したギター“Heartbreaker”!
公式ウェブ:Providence
ストランドバーグ Strandberg
抜群のフィット感と演奏性が話題の革命的ギター・ブランド、ストランドバーグ。“Boden OS CL7”など様々なギターが発表されていた!
公式ウェブ:Strandberg
Strictly 7 Guitars Strictly 7 Guitars
ファンド・フレット仕様、ヘッドレス、7弦、8弦…個性豊かなスペックのギターがひしめきあっていたS7Gのブース!
公式ウェブ:Strictly 7 Guitars
ヴィジェ Vigier
サイケデリックな“Rock Art”が施されたヴィジェのギター! 最初の2点は、今年夏に発表される“Exculibur Supraa”(aが2つ)のプロトタイプだ。
公式ウェブ:Vigier